中央自動車道甲府昭和ICより、車でおよそ20分。『甲州湯村温泉 柳屋』は、山梨県を代表する温泉郷・甲府湯村温泉で「岩風呂の柳屋」を看板に、創業130年を数える老舗の湯宿である。
開湯1200年。葛飾北斎の「勝景奇覧 甲州湯村」にもその姿が描かれた湯村温泉は、808年に弘法大師が杖で大石を寄せた所から湧きだしたという杖の湯伝承を始め、鷲が傷を癒すために湯浴みをしたという鷲の湯伝説、戦国武将・武田信玄の隠し湯としても有名。多くの神話伝承、歴史に彩られた由緒ある温泉なのだ。
柳屋では、その温泉を大小4つの露天風呂で満喫できる。柳屋の原点である石の湯に、標高446メートルの湯村山を背に開放感あふれる花の湯。人気の貸切露天・竹の葉といった豊富な湯殿が自慢だ。
また、庭園をぐるりと囲むように配置された客室は、平成15年に改修済みの鉄筋コンクリート造り。掘りごたつを備える客室や踏み込みのある部屋など、純和風の趣ある空間が広がる。さらに、四季を感じながら部屋でゆっくり温泉を愉しめる露天風呂付客室も。温泉自慢の宿だからこそできる贅沢だ。
料理は、山梨県の季節そのものを凝縮した旬の会席。料理長自ら腕を振るう伝統の郷土料理や地元の食材を使った季節会席は訪れるたびに違った美味しさと発見をもたらしてくれる。