高知自動車道四万十町中央ICより、車でおよそ1時間半。『民宿 青岬』は、日本で最初に黒潮が接岸するといわれる四国の最南端足摺岬、臼碆の高台に建つ宿だ。土佐の清水市街地まで車で15分。足摺岬の先端まで10分の立地である。
3分ほど車を走らせれば、パワースポットとして知られている巨石群唐人駄馬遺跡の麓に到着する。世界でも屈指の規模を誇る神秘的なストーンサークル、巨石が林立する唐人石は一見の価値がある。
2階建ての青岬は、1階が食堂と浴場。2階が客室だ。客室は全て和室の7室を備え、屋上には休憩所に加えて広大な海の景色を一望できる展望台も。時間帯や季節によって表情を変える青岬周辺の景色は絶景というほかない。
食事は、足摺が誇る新鮮な魚介類を心行くまで堪能できる献立だ。高知県ならではのかつおのタタキや清水鯖の刺身、伊勢海老鍋など海の幸がこれでもかと並ぶ。
中でも、青岬オリジナル料理であるイカの丸煮は見た目こそ豪快そのものだが味付けは優しく、イカ本来の旨味をそのまま味わえる。青岬を訪れたら、一度は食べておきたい逸品だ。
また、朝食は旬の干物を小さな七輪を使ってその場で焼きながら頂く。干物の美味しさもさることながら、ライブ感も堪らない。