松山自動車道松山ICより、道後方面へ走ることおよそ30分。『道後温泉 ふなや』は、寛政年間1627年頃に創業。以来、390年を数える道後温泉の歴史と共に歩んできた老舗の宿だ。
俳句発祥の地とされている愛媛県。ここふなやにおいても、多くの文人墨客が足跡を残している。夏目漱石、正岡子規、種田山頭火や日本の近代経済の父・渋沢栄一など、挙げれば枚挙にいとまがない。
日本三古湯に数えられる道後の地に立つ宿である以上、やはり温泉は堪能しておきたい。開湯3000年の歴史ある道後の源泉をふんだんに引き入れる。檜造りと御影石、それぞれ特徴の異なる2つの大浴場に加え、2017年には御影湯に露天風呂を増設した。
客室は、和室/洋室/和洋室とバリエーション豊かに備える。2タイプある洋室には、俳人の生き方を表現すべく山海空の「青」をテーマカラーとした洗練されたデザインの部屋も。最新の音響設備に加えて照明も備え、部屋のお風呂は道後温泉引き湯の総檜造り。窓から見渡す松山市内や道後平野の眺望も抜群だ。
和洋室には、特別室とロイヤルスイートが。京都でも指折りの数寄屋大工の匠が手がけたロイヤルスイートは、150㎡と広々した空間。リビングにいながら、松山市内や松山城までを見通す。一度は宿泊してみたい、贅沢な客室である。