札幌市の中心部より南におよそ26キロ。道央自動車道千歳ICより、車でおよそ1時間半の場所に『厨翠山』は位置している。この宿は、食にこだわる札幌でも屈指の料理旅館。18時から一斉スタートの食事、個室の用意はなし、毎日1つのコースしか用意されないといった一見煩雑に見える縛りは、全てゲストに最高の美食を提供するため。
作り置きではなく、出来立てを提供し、料理人の近くで料理が仕上がっていく行程すら愉しんでもらう。コースを1つに絞ることで、素材選びや調理法、料理人がかける思いを集約する。郷に入っては郷に従え、いわゆるドレスコードのようなものだ。その先に、厨翠山が誇る至高の美食が待っている。
提供する料理は、特に塩・水・出汁にこだわった。なんと、塩だけでも21種類。その日の食材や調理法に併せて、最適なものを選んで使用する。熟達の料理人によって仕上げられる、料理の完成形を五感で味わってほしい。
客室は、広々とした館内に15室だ。中でも、離れに設置された2室はそれぞれ100平米を越えるゆったりとした造り。1階客室に総檜の露天風呂、2階客室には檜の内風呂を備える。定山渓の自然に抱かれて、ゆるりとした時間を過ごそう。