山陰近畿自動車道京丹後大宮ICより、車でおよそ30分。『昭恋館 よ志のや』は、京都の京丹後市で日本海に面した小さな漁師町・間人で創業90年を数える老舗の料理旅館だ。
自慢は京都の海産物を余すところなく味わえる「海の京料理」。一本釣りで揚げられる春のメバル、海のミルクとも呼ばれる岩牡蠣にとり貝や地雲丹。秋には脂の乗り切ったのど黒や鮑が職人の手によってこだわりの料理となる。
中でも、幻の蟹とも称される冬の間人蟹は絶品だ。この間人蟹とは、山陰の特産である松葉ガニの中でも、都北部の丹後半島・間人港で水揚げされるものだけが名乗ることができる名前。群を抜く鮮度を極上に肉質から、他の蟹とは格が違うとも言われる至高の食材だ。
冬の間だけ期間限定で味わえる「冬の会席」と「間人蟹フルコース」は、京都府の現代の名工にも選出された館主でもある福山勝彦が、試行錯誤の上で生み出した芸術品。刺し・茹で・焼きあらゆる調理法で間人蟹を余すところなく堪能させてくれる。