香川県に来たら、まずはうどんを味わうことから始めるのがセオリーだろう。讃岐うどんならではのコシと、旨味が凝縮したダシは他の地域のうどんでは感じることができない奥深さがある。1県あたりのそば・うどん店舗数5.60軒(2018年度時)と、日本屈指の麺処香川県では、セルフスタイルでうどんを提供している店舗も多い。
高松自動車道高松中央ICより、車でおよそ20分。今回紹介するのは、そのセルフスタイルを確立した昭和43年創業の名店『竹清(ちくせい)』だ。さらに、同店はあつあつ半熟玉子天の元祖でもある。
最初に、うどんのセルフスタイルをイメージできない人に向けて説明しておこう。まず、うどんを希望の玉数で注文する。天ぷらやかき揚げといったトッピングが欲しければ、ここで同時にオーダーだ。
会計を済ませたら、うどん麺がはいった手持ちの湯切りザルを渡されるので、設置してあるテボ(お湯が貯めてある機器)でうどんを温める。器にうどんを移し、ダシを掛けたら完成だ。わかめやねぎといった無料の薬味を好きなだけ掛けたら完成。麺を思い切りすすりこもう。
竹清では、うどんのリーズナブルさも大きな魅力の一つ。半玉(0.5玉)170円、1玉なら170円という価格設定だ。手打ちのうどんと厳選素材から取ったコク深いダシの共演は、並んででも食べてみたい1杯である。