東北自動車道西那須野塩原ICより、およそ15キロの場所にある『湯守 田中屋』。日光国立公園特別地域内で、開湯1200年を数える塩原大網の天然温泉を楽しめる旅館だ。
創業明治17年という老舗旅館は、「源泉主義」を掲げる本物。十一湯からなる塩原温泉郷で一湯目となる大網温泉を、100年に渡って守り続けてきた歴史と伝統が息づいている。
見どころは、やはりなんといっても源泉かけ流しの100%天然温泉。「効き目非ずば返金す」を謳い文句とし、源泉を3本も保有している田中屋が誇る秘湯。
本館の6階と7階には眺望も抜群、前面ガラス張りの開放感が味わえる展望風呂が。その他、渓谷の景色とせせらぎが疲れを癒す渓谷風呂も。これらの温泉は、宿泊客だけでなく日帰りでの入浴も可能だ。
また、田中屋もう一つの魅力が料理。食事会場で囲炉裏を囲む炉端料理は、ここでしか味わえない趣がある。四季折々の旬野菜や川魚、栃木産の和牛に郡司牧場三元豚といった栃木県が誇る食材をじっくりと焼き上げる。食べる瞬間はもちろん、目の前でぱちぱちと弾ける炭火を眺めているだけでも面白い。
もちろん、炉端料理だけでなく、会席料理を部屋で頂くこともできる。水入らずの空間で、ゆっくりしたければこちらもおすすめだ。