大分名物の一つとして古くから親しまれているのが「琉球(りゅうきゅう)」だ。この琉球とは、魚の切り身に醤油や酒、ショウガと言った調味料や薬味と合わせてタレに漬け込み、ネギやワサビを添えていただく料理。いわゆる「なめろう」と言われる料理に近いだろうか。
名前の由来も所説あり、沖縄の漁師より伝わったという説や、ゴマを和える調理法である利休和えから転じたという説も。
大分では、この琉球を丼に乗せていただく「琉球丼」が人気であり、『与一』はその元祖と言われている店だ。元は「二代目 与一」という店名であったが、移転に伴って「与一」という店名に変わっている。九州横断自動車道大分ICより、車でおよそ15分の場所に位置している。
ここで味わえる琉球丼は、新鮮な関アジをご飯が見えなくなるほど贅沢に使った1品。九州地方独特な醤油の濃厚さと、薬味の爽やかさ。そして関アジの力強い旨味がたまらない。