車で行きたい、長崎の旅館

HOTEL

クルマで行きたい、長崎の旅館

九州西海岸に位置する長崎県。ハウステンボスを始め、異国情緒溢れる新中華街や世界三大夜景にも選ばれた稲佐山など数多くの観光スポットに溢れている。そんな長崎県の観光に欠かせないのが、旅の疲れを癒してくれる宿だ。今回は、長崎県にある、車で行きたい憧れの旅館を紹介する。

旅亭彩月庵

西九州自動車道佐々ICより、一般道を走ることおよそ40分。『旅亭彩月庵』は、西海国立公園内の川内峠の中腹に位置している。戦国から江戸時代にかけて、南蛮貿易で隆盛を極めた長崎の平戸。多くの世界遺産が残されている街並みを高台から見下ろす眺望も美しい宿だ。

「自然の中で心豊かに安らげる休息の場所」をコンセプトとして掲げ、つつじ・もみじ・ふじと名付けられた標準客室を始めとする5タイプの客室には、専用の岩風呂が設置されている。敷地内の庭園から平戸大橋まで見通すことができる抜群の景色を眺めつつ、プライベートな空間でゆったり平戸温泉を満喫しよう。

また、長崎の平戸といえばヒラメが有名。運が良ければ、1キロを超える平戸ひらめおがみに出会えるかも。天然物のヒラメは心地よい歯ごたえと、ほのかな甘味が絶品。自然が育んだ恵みと、新鮮な旬の素材をたっぷり詰め込んだ平戸の味を季節の情緒と共に頂こう。

東園(あずまえん)

「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」と並び、盛岡三大麺と評される麺料理が「盛岡冷麺」である。盛岡駅北口よりほど近い『盛楼閣』は、極上の焼肉と盛岡冷麺が頂ける屈指の人気店だ。

店舗自体は、盛岡駅と地下が直結した6階建て「ワールドインGENプラザ」の2階にある。東北自動車道を県道36号線方面(盛岡南方面)で降り、盛岡西バイパスを目的地まで進もう。

霜降りの「極上ロース」を始め、「極上カルビ」や「ハラミ」を味わった後は、やはり「盛楼閣冷麺」でシメたい。辛さを6段階で調節できる透き通ったスープと、もちもちとした歯ごたえの麺との組み合わせは、シンプルながら絶品。

特に牛コツを使ったスープが評判で、あっさりしていながらも、旨味とコクは他の冷麺とは段違い。トッピングされる具材も特徴的で、春～夏の間はスイカ、秋～冬の間は梨が添えられる。季節感すら感じさせてくれる冷麺だ。

雲仙福田屋

長崎自動車道鳥栖JCTより諫早ICを経由しておよそ2時間半。『雲仙福田屋』は、民芸が独特の情緒を生み出す民芸モダンの宿だ。この民芸モダン、聴きなれない言葉であるが、福田屋による造語。快適さと機能性を備えたモダンな空間と、民芸が醸す伝統と独特のデザイン性を掛け合わせたものだ。この雰囲気こそ、福田屋がオンリーワンたる所以なのである。

客室は、民芸調和室を基本とする合計8タイプ。雲仙を一望する展望温泉露天風呂が付いた民芸モダン和洋室露天付きパノラマルームや、居心地の良さを更に追及した民芸モダン和洋室ハイカラツイン、55型4K液晶テレビにサラウンドシアターシステムを備える民芸モダン洋室ハイカラシアターなど、バリエーションに富む部屋が揃っている。

また、源泉かけ流しの天然温泉も自慢の1つ。浴室の造りも民芸モダン調で統一されており、川のせせらぎと竹林の葉が奏でるささやきが心地よい。天然の保湿成分として注目されているメタケイ酸を多く含んだ雲仙の湯は、美肌にも効果があるとされる白濁湯。雄大な雲仙の自然に身を浸し、お湯の温もりに心をほぐそう。