九州縦貫自動車道筑紫野ICより、車でおよそ5分。『二日市温泉 大丸別荘』は、慶応元年(1865年)に創業した福岡県内でも指折りの老舗旅館だ。
6500坪にもなる広大な敷地の中に、ホテルの快適さと旅館の風情を併せ持つ温泉宿の大丸別荘。大正亭・平安亭・昭和亭からなる3つの宿泊棟と、一戸建ての離れ「蓮魚庵」を備え、それぞれ建てられた年代により情緒と設えが異なる41室の客室を用意する。
大正7年に建てられた大正亭では、伝統的な日本旅館の雰囲気が楽しめる。専用の家族湯も設置されているので、温泉に浸かって家族水入らずのひと時も満喫可能だ。
さらに、平安亭は平成元年に建てられたスタンダードな客室が魅力。2間の和室とリビングルームが広々とした間取りで、比較的新しい宿泊棟ながら和の風情を感じさせてくれる。
昭和亭は、昭和45年築でレトロな懐かしさとくつろぎが同居する。ほっと一息付ける雰囲気が暖かく、掘りごたつの存在が非日常感を演出する。1人旅にもうってつけの部屋だ。
また、温泉は開湯1300年。かの万葉集にも詠われた歴史ある天然温泉・二日市温泉である。過去には大宰府政庁の役人や僧侶も疲れを癒したとされる湯を、男女共に100坪にもなる広々した大浴場に源泉かけ流しで。ほのかに香る硫黄の匂いに包まれて、至極のひと時を。