今夜、金曜ロードSHOW!で、スタジオジブリ人気アニメの「となりのトトロ」が放送される。クルマ好きの中で時より話題になる、ジブリに出てくるクルマだが、有名なものだと「千と千尋の神隠しのAudi」や「魔女の宅急便のトラクシオン・アヴァン」だろう。だが、今夜放送されるとなりのトトロにも、クルマが登場するのである。
昭和30年代前半が舞台
ジブリ好きな人もそうでない人も夏休みのアニメといえば、となりのトトロを思い浮かべるだろう。
昭和30年代前半の埼玉県所沢市が舞台となっている。どこか懐かしい町並みや、田舎への憧れを強くする風景が数多く描かれている。
物語は、小学生のサツキと妹のメイが、母の療養のために父と一緒に初夏の農村へ引っ越しをする。引越し先の家には、小さくて黒いおばけがたくさん住んでいた。
「まっくろくろすけ出ておいで〜」のセリフは子どもの頃、口にした人も多いのではないだろうか。
そんなある日、妹のメイが庭で不思議な生きものに出会い物語は続くのである。
冒頭でも伝えた通り、ジブリには度々クルマが登場する。そのクルマはどれも実在したクルマであり、となりのトトロに出てくるクルマもその内のひとつである。
クルマの登場するシーンは、引越し先にむかう道中、運転席にはお父さん、荷台にはたくさんの荷物とサツキとメイが乗っている、この車である。今の時代では、ほとんど見かけることのないオート三輪だ。なんとこれにはモデルがある。ダイハツのミゼットDK型だ。作中で描かれているオート三輪のカラーリングはスカイブルーがとても綺麗で、実際のダイハツミゼットDK型も同色があり、正確に描かれていることがわかる。ただ実際には、あれほどの大量の荷物は乗せられないだろう。
昔懐かしいオート三輪、いまや見ることはできないのか
ダイハツミゼットは、ダイハツ工業が1957年から(昭和32年)から1972年(昭和47年)まで生産・販売していた。Midget(ミゼット)とは英語で「超小型のもの」という意味があり、小型な車という想いが込められているのである。
丸みを帯びたデザインが特徴的で、レトロで可愛らしいフォルムだ。
2020年に突入し、街中でダイハツミゼットのようなレトロなオート三輪を見ることはなくなったが、現在でも中古車として販売されているようだ。ヴィンテージ好きな人なら、興味があるだろう。
四輪の自動車でも電気自動車の需要が上がってきているが、なんとオート三輪の電気自動車もあるという。株式会社 日本エレクトライクが2015年から今も販売している。乗車定員は1名でバイクのような感覚はあるが、屋根がついているため雨でも安心して乗れるのはいいことだろう。最近では、タイで見かけるトゥクトゥクも日本の街中を走っているのはご存知だろうか。なんと購入も可能である。今後は街中でもオート三輪を見かける機会が増えていくだろう。
だが、実際にクルマを購入するのは、免許の有無などの条件もあり、そう簡単ではない。そんな方には、トミカから出ているこちらがおすすめだ。
フィギア好きな方からしてもレアなものであろう。なんと、となりのトトロそのままのお父さん、サツキ、めい、荷物がセットになっていて、細部まで表現されているのだ。フィギュアなら置く場所にも困らないだろう。
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金曜ロードSHOW!では「夏はジブリ」特集で3週にわたりジブリ作品を放送予定だ。来週21日(金)はコクリコ坂から、28日(金)は借りぐらしのアリエッティ。ジブリアニメにはたくさんの裏話や都市伝説があるが、今夜はクルマに注目しながら、となりのトトロを見るのはどうだろうか。
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