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都会派SUVハリアーがモデルチェンジでたどり着いたひとつの答え

初代モデルの登場から23年、この度ハリアーがフルモデルチェンジを受けた。SUVと乗用車をかけ合わせたクロスオーバーSUVという概念は、ハリアーによって市民権を得たと言っても過言でもない。この金字塔は、このフルモデルチェンジでどのように変わったのだろうか。SUVの常識を打ち破り続けてきたハリアーの新しい姿に迫っていく。

ヴェールを脱いだ、新しいハリアー

2020年4月末、あるニュースが業界を駆け巡った。とあるSUVが、フルモデルチェンジを果たすという。そのSUVとは、もちろんハリアーだ。

アメリカではクロカンタイプがSUVの市場を独占する中、悪路走破性に加えてセダンのような快適性をもったクロスオーバーSUVの先駆けとして鮮烈なデビューを飾ったレクサス RX。

当時はRXの日本市場向けの名称でしかなかったハリアーも、2013年にはついに独立した車名として国内モデルの座を勝ち取った。今回のフルモデルチェンジにて、ハリアーは4代目となる。

デザインはSUVらしく、ハリアーらしく

4代目となる新型ハリアーのエクステリアデザインは、都会派SUVの先駆けと呼ばれるハリアー独自のスタイリッシュさをもとに、力強さが追加されている。流れるようなクーペスタイルがより強調されていることも特徴であり、淀みなく流れるボディラインはこれまでのトヨタのモデルには見られなかったデザインだ。

ボディサイズは、全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmとなっている。3代目と比較してみると、全長は+15mm、全幅は+20mmと拡大している一方、全高は30mm低くなった。言い換えれば”上から押し伸ばした”ような格好だ。これにより、新型ハリアーはクーペスタイルの印象を強くしている。

インテリアは、これまでになく洗練されている。素材の質感や仕上げはもちろん、インパネ周辺に注目したい。左右のドアトリムにかけてボリューミーな造形となったラインのおかげで、ドライバーは包み込まれるような居心地の良さを感じることができるだろう。

センターコンソールは、馬の鞍をモチーフとしたデザインで、新型ハリアーのインテリアを個性的なものにしている。

新型プラットフォームの採用は、いいことづくめ

新型ハリアーは、フルモデルチェンジにあたりプラットフォームを刷新した。採用されるのは現行型RAV4と同様のTNGA GA-Kプラットフォームだ。

プラットフォームの刷新にともない、ボディ剛性は大幅に向上している。同時に、静粛性もアップ。この静粛性に関して追記すれば、2019年のRAV4発売以降、トヨタが重点的に改良を加えてきた部分であることを忘れてはいけない。リアシートのラゲッジスペースフロア下部にまで遮音が施してあるのだから驚きだ。

また、トヨタ伝統のストラット/ダブルウィッシュボーンの足回りを引き継ぎつつ専用設計のダンパーを装着したため、走行中の接地感が増した。段差を超えてもしなやかに伸縮するダンパーのおかげでリアシートが跳ねることもない。ロールの抑制も素直だ。

搭載されるパワートレーンは、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンと2.5L 直列4気筒ハイブリッドエンジンの2種類。ガソリンモデルには発進用のギアを持つトランスミッション・ダイレクト シフト-CVTが組み合わせられ、最高出力171PS、最大トルク21.1kgf・mを発生させる。

ハイブリッドモデルは最高出力178PS、最大トルク22.5kgf・mを発揮する。ハイブリッドモデルには、リダクション機構が付いた電気式無段変速機を備えるトヨタ独自のハイブリッドシステム・THSⅡを採用。システムトータルでは最高出力218PS(2WD)、222PS(4WD)となる。

新型ハリアーの発売は2020年6月17日の発売が予定されているが、トヨタは新型コロナウイルスの影響で販売が延期になる可能性も同時に伝えている。各販売店には問い合わせが殺到しているというのだから、注目度はバツグンであることは間違いないだろう。願わくば、コロナによる影響を受けずに、一日も早く新型ハリアーが公道を走る姿を見てみたいものである。

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