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【CG】他の追随を許さない華麗なラグジュアリーコンバーチブル

100年の歴史を誇るベントレー史上、最も高い人気を誇るのコンチネンタルGTシリーズだろう。2003年に初代モデルが登場以来、度重なるマイナーチェンジを遂げ、2019年3月に「コンチネンタルGT V8コンバーチブル」が発表された。今回は、そんな最新モデルの魅力について、とことん迫っていこう。

築き上げてきた伝統と最新テクノロジーが光る

100年に及ぶベントレーの歴史上、最も大きな影響を与えたと言っても過言ではないのが、このコンチネンタルGTシリーズだ。前身となるコンチネンタルRシリーズの累計販売台数が1300台未満だったのに対し、コンチネンタルGTは2万台を超える台数を販売しており、3代目となったいまもなおベントレーの主力モデルとして君臨している。

今回、紹介するのはコンチネンタルGTシリーズの最新モデル「コンチネンタルGT V8コンバーチブル」である。ベントレーらしく、ドライバーに焦点を当てたモデルであると同時に、磨き上げられた洗練性と最新テクノロジーが融合した贅沢な1台へと仕上がっている。

エンジンには、4リッターV8ツインターボを搭載し、最大出力550PS、最大トルク770Nmを実現。また、停車時のエンジンを自動で停止・始動できる「エンジンストップ/スタートテクノロジー」も新たなに加わっている。さらに、負荷の少ない走行時は、4気筒を休止させることで燃料消費を削減できるシリンダーシステム採用。これにより、約804kmの航続距離を確保することに成功した。

パーソナライズされた特別な一台へ

コンチネンタルGTV8コンバーチブルでは、これまでのパッケージを一層しているのも注目すべきポイントだろう。しかし、単に新しいクルマとして生まれ変わったわけではなく、伝統的なデザインを継承しながらも、さらなる挑戦が刻まれているのだ。その結果、これまでに類をみない大胆な展開を繰り広げることで、長く、そして低く、鋭いエッジを効かせたスタイリングに仕上がっている。

エクステリアデザインは、ディテールの一層にもこだわっている。ヘッドランプとテールランプは、点灯するとクリスタルカットガラスが反射し、まるで宝石のような輝きを放つだろい。自分好みにカスタマイズできる複数のオプションも用意されており、多彩なホイールデザインをはじめ、フィニッシュ、エクステリアのバッジなど、さまざまな組み合わせを自由に楽しめる。

インテリアデザインは、クーペのコンチネンタルGT V8と大きく変わらないものの、デザインへの質感や選びぬかれた生地の材質に対するこだわりによるディテールより、ベントレーらしい世界観を表現している。また、エクステリアデザイン同様、レザー、ステッチ、パイピングなど、好みのものをチョイスできる。フェイシアのウッドデザインには、新たに「ラウン・カット・ウォールナット」を採用。バリエーションに富んだ組み合わせを楽しめるので、オーナー自身のセンスが光る一台と言っても過言ではないだろう。

コンチネンタルGT V8コンバーチブルで展開されるカラーパレットは、標準装備で17色。オプションを含めると全70色にも及ぶのだ。ルーフカラーも7色が用意されているので、組み合わせ次第でパーソナリティーをより強調することもできるだろう。

このように、幅広い純正カラーが用意されている一方、新たな100色の未知なる世界へ目を向けてみるのも楽しいかもしれない。純正とは異なるカラーもまた、フレキシブルなパーソナリティーが刺激されるきっかけのひとつになるだろう。

100年の歴史を大きく変えた「コンチネンタルGT」

冒頭でも触れたように、ベントレーは創業1919年以来、100年以上の歴史を築き上げていた。創業者はウォルター・オーウェン・ベントレー。彼は、幼い頃から機械に深い関心があり、クルマのエンジニアとして活躍後、第一次世界大戦中には航空エンジンの開発に携わるなど、多彩な経歴の持ち主でもある。そして、戦争が終焉した翌年の1919年、「ベントレー・モーターズ」として自らの自動車会社を立ち上げたのだ。

ベントレーの長い歴史の中で、大きな影響を与える1台はやはりこの「ベントレー・コンチネンタルGT」だろう。1998年、フォルクスワーゲンに買収されたことで、新時代に向けた新しいモデルとしてコンチネンタルGTの開発をスタートした。そのベースとなったモデルは、2020年にフォルクスワーゲンのフラッグシップモデルとして誕生したフェートンだ。加えて、華やかな2ドアボディを展開し、インテリアにはベントレーの伝統を物語る最高級のレザーとウッドを採用。そして、イギリス性高級車の伝統とされる、顧客一人一人の要望に応じたフルオーダーシステムを導入したのだ。

従来のラグジュアリークーペとは一線を画すように、ひときわ豪華で華麗な一台へと仕上がった。その結果、ベントレーオーナーたちからも、熱い視線を送られるモデルのひとつとして不動の地位を得ることとなった。

* * *

2019年に発表されたコンチネンタルGTV8コンバーチブルは、これまで培ってきた技術や伝統を継承しながらも、さらなる最新テクノロジーを融合させる一台へと仕上がった。オーナーのパーソナライズを意識した多彩なオプション展開には、新たなバリエーションを追加することでさらなる自分らしさを強調できる一台へと生まれ変わっている。イギリス伝統のビスポーク・オーダーの要素が詰まったコンチネンタルGTがV8コンバーチブルは、誰しもが一度は憧れる優雅で贅沢なモデルとして、これからも君臨し続けていくだろう。

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