車で行きたい、関東の旅館

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クルマで行きたい、関東の旅館

本州の東部で、日本の政治・経済の中心である関東エリア。東京を始め、国内最大級のテーマパーク擁する千葉県や、鎌倉・湘南といった散策にも向いたスポットのある神奈川など、数多くの観光スポットが存在している。そんな関東観光に欠かせないのが、旅の疲れを癒してくれる宿だ。今回は関東にある、車で行きたい憧れの旅館を紹介する。

草津温泉望雲　群馬

関越自動車道渋川伊香保ICより、車でおよそ90分。『草津温泉望雲』は、群馬県が誇る温泉街・草津に慶長4年創業。江戸時代後期に活躍した俳人・小林一茶始め、十返舎一九が上州草津温泉道中にてその姿を描き、高村光太郎が妻・智恵子と共に逗留。数多くの文化人からも愛された老舗旅館である。

日本庭園内には、5月の上旬から見ごろを迎える3000本の石楠花が。創業当時の姿をそのまま残す木造建築とともに、望雲の歴史を伝えてくれる。

草津温泉の中心で、2つの源泉より露天風呂を含めた6つの湯殿に滔々と新鮮な湯を掛け流す。大小合わせて100ヶ所以上もの源泉がある草津を代表する西の河原源泉と、万台鋼源泉をゆったりと愉しもう。

那須ノ宿縁（えにし）　栃木

東北自動車道那須ICより、車でおよそ約15分。『那須ノ宿縁（えにし）』は、都会の喧騒から遠く離れた那須高原の別荘地に建つ、こぢんまりとした宿だ。

客室はわずか9室のみ。モダンなデザインの一般客室を始めとして、2面採光の開放感に満ちた洋室、専用の露天風呂を備える特別室といった部屋を備える。さらに、縁には離れの別邸「常盤」も。前面ガラス張りのリビングダイニングからは、部屋中どこにいても中庭の景色を望み、専用駐車場に玄関。温泉とミストサウナも専用だ。他の客室とは比べものにならないほど、上質で贅沢な時の流れを感じることができるはずだ。

また、そんな縁の自慢の1つが、名だたる有名旅館の料理長を歴任してきた経歴をもつ料理長が腕を振るう創作会席だ。自然豊かな那須高原の食材と真摯に向き合い、とちぎ牛や高原野菜をふんだんに用いた。季節の移ろいを窓越しに見ながら、限られた人のみが味わえる美食を堪能できる。

箱根・翠松園　神奈川

東名高速道路厚木ICより、車でおよそ約60分、東名高速道路御殿場ICから約30分。『箱根・翠松園』は大正時代に、かの三井財閥の別荘として建てられた三井翠松園に由来する。

日本の和とモダンさを調和させた客室は、23室全てに源泉かけ流しの露天風呂を備えるスイートルーム。シンプルなインテリアが洗練と落ち着きを演出する「スタイリッシュスイート」やメゾネットタイプの「コンフォートスイートメゾネット」、木のぬくもりを感じられる「ラグジュアリースイート」と、それぞれ異なる設えとなっている。

国登録有形文化財に指定されている建物の中で味わう料理は、プライベートを重視した個室、庭園の風景を望みながらのテーブル席、目の前で料理が仕上がっていくライブ感がたまらないカウンター席の好みの場所で。盛り付ける器までも拘りぬいた料理長会心の日本料理で、もてなしの心を感じよう。