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クルマで行きたい、伊勢の旅館

三重県の中部に位置する伊勢。2つの正宮からなる伊勢神宮を始め、その周辺のおはらい町やおかげ横丁は参拝だけではなく、当時の趣が残る人気の観光スポットとなっている。そんな伊勢観光に欠かせないのが、旅の疲れを癒してくれる宿だろう。今回は、伊勢にある、車で行きたい憧れの旅館を紹介する。

山田館

伊勢自動車道伊勢西ICより、車でおよそ5分。伊勢市駅と外宮を結ぶ神宮参道に面した『山田館』は、木造三階楼。伊勢市駅前の神宮参道中央で、大正の初期より営業を続ける宿である。元々は、参拝客のための食堂兼旅館であったが、昭和2年に2階部分を残したまま3階を増改築。

多くの人の目に留まる参道周辺の建築物は、当時の大工の腕の見せどころだったという。現在でも、当時の趣を残す3階建ての木造建築は勇壮そのものだ。当時の写真と現在の姿を比べてもほとんど見た目に変化がないのが驚き。外宮参道のランドマーク的存在だ。

元は食堂だった旅館であるから、料理人が腕を振るう料理も自慢。伊勢志摩ならではの新鮮な魚介類を始め、山の幸をふんだんに使った和の会席が色とりどりに並ぶ。旅館の主人自ら包丁を取り、四季折々の旬の食材でゲストをもてなしてくれる。

伊勢海老を豪快に殻付きのまま焼き上げる伊勢海老の鬼殻焼きを始め、伊勢海老具足煮、本場の松阪牛を用いたすきやきやしゃぶしゃぶは絶品だ。

大きなリゾートホテルや旅館には真似できない、家庭的なおもてなしと細やかな気配りに魅せられる客も多く、親子3代に渡って訪れる人もいるほどだとか。

山田館

アクセス:伊勢自動車道伊勢西ICより車でおよそ5分
引用: 山田館 公式サイト

麻吉旅館

伊勢自動車道伊勢西ICを降りてすぐ。『麻吉旅館』は、京都の清水寺と同じく懸崖造りの宿。建物自体が登録有形文化財に指定されている。その創業は、すでに200年を越えるとも言われている老舗だ。

遡ること江戸時代。伊勢神宮の内宮と外宮の中間に位置する古市は、参拝客の精進落としをする歓楽街として栄えた場所だ。最盛期を迎えた江戸時代中期になると、妓楼や置屋が70軒以上も軒を連ね、1000人を越える数の遊女を抱えていたという。

そんな古市も戦火によって被災。当時を忍ばせる街並みはほとんど失われてしまったが、麻吉旅館は当時と変わらぬ姿を残し続ける歴史的な遺産だ。多くの芸姑がいた「花月楼 麻吉」を前身とし、伊勢神宮に麻を収める商いが始まりだという。

客室は、わずか6室。外観はもとより、建物に一歩足を踏み入れると別世界だ。江戸時代にタイムスリップしたといわれても疑いようのない、レトロな雰囲気漂う中での滞在となる。当時の部屋をそのまま残すシンプルな和室への宿泊は、それ自体がすでに麻吉旅館でしか味わえない体験だ。

また、館内の2階にある蔵は、現在資料館として使われている。当時の古市の様子が分かる資料や貴重な調度品の数々は、一度は触れてみたい伊勢の歴史を物語っている。

麻吉旅館

アクセス:伊勢自動車道伊勢西ICが最寄り
引用:麻吉旅館 公式サイト

麻野館

伊勢二見鳥羽ライン二見JCTより、国道42号線を経由しておよそ3分。『麻野館』は、伊勢・二見海岸沿いで1893年より続く登録有形文化財にも指定されている宿である。

ドライブスポットとしても人気の伊勢志摩スカイラインまで約20分、夫婦岩まで徒歩5分、伊勢神宮まで20分と、伊勢が誇るさまざまな観光スポットまでアクセスも良好な拠点としても便利な立地だ。

客室は、本館と別館に分かれている。海側の部屋からは伊勢湾が一望でき、町側の部屋からは音無山までと見通すことができる眺望が魅力。特に、本館三階海側の部屋が最も眺めがよく、欄間に掘られた七福神の彫刻が福を呼ぶと伝えられる人気の部屋である。全ての部屋が、シンプルな造りの純和室。伝統と温もりに満ちた心落ち着く空間だ。

また、食事は専用の個室か部屋で頂く。誰にも邪魔されないプライベートな場所で、ゆっくりと伊勢湾が育んだ豊かな食材を堪能できる。

懐石は、松・竹・梅コースに加えて特別コースが設定されている。麻野館自慢の特別コースは、伊勢が誇る新鮮な海の幸をたっぷり味わいたいというゲスト向けのボリュームたっぷりの献立だ。伊勢海老の刺身にマヨネーズ焼きや蓋物など、伊勢海老を思う存分堪能できる。

麻野館

アクセス:伊勢二見鳥羽ライン二見JCTよりおよそ3分
引用:麻野館 公式サイト

* * *

伊勢神宮のお膝元で、大正の初期より営業を続けてきた老舗を始めとして、伊勢の歴史とともに歩んできたレトロな旅館。さらに、伊勢湾の美しい景色を一望できる宿など、一度は泊まってみたい旅館が集まる三重県・伊勢。ぜひとも伊勢まで足を伸ばして、憧れの宿でゆったりとした休日を過ごしてほしい。

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