泣く子も黙るラーメン激戦区・福岡。歴史ある老舗や新進気鋭の新店、多くのラーメン店が覇権をかけて毎日鎬を削っている。中でも味わっておきたいのは、豚骨ラーメンである。その発祥は昭和21年に久留米の屋台が出した1杯が始まりだとか。当時の店主が横浜で流行っていた志那そばと、九州・長崎のちゃんぽんのスープにインスピレーションを受けて開発されたという。
福岡都市高速環状線天神北出口より車でおよそ3分の場所にある『元祖長浜屋』は、福岡の長浜で、ラーメンの聖地とファンから呼ばれている名店だ。創業60年を越える通称“ガンナガ”で味わえるのは「ラーメン」の1種類のみ。トッピングもチャーシューとネギのみというシンプルさも長浜ラーメンの魅力だ。
しかし、そのオーダーの方法に特徴がある。麺の硬さ・油の量・ネギの量を自分好みにカスタマイズしてオーダーするのである。一番人気なのはベタナマネギオオメ、つまり油多め・麺硬め(通常のカタよりもっと硬い)・トッピングのネギ増量ということになる。
初来店では、全てフツウで頂くのもおすすめだ。本来の味を知った上でカスタマイズに挑むのが当たり前の流れだからだ。
そして忘れてはいけないのが「替え玉」だ。ラーメンが残り1口2口で食べきりそうになってきたら、迷わず替え玉をオーダーしよう。丁度食べ終わる頃には次の麺が運ばれてくる。
キリリとした潔さと豚骨の濃厚さを感じられるガンナガで、ラーメンの真髄を体験しよう。