神奈川の中でも、横浜エリアのご当地麺として定着しているのがサンマーメンだ。ただし、ラーメンの上にサンマが乗っているからサンマーメンというワケではない。
「サンマー」とは、中国の広東語で瑞々しい、という意味の「生(サン)」。乗っているという意味の「馬(マー)」に由来している。瑞々しい野菜を炒めたものを、麺の上に乗せた麺料理ということになる。
サンマーメン自体は神奈川県内にある多くの飲食店で提供されているが、その元祖といわれているのが横浜中華街に店舗を構える『聘珍樓 横浜本店』である。
都心より、車でおよそ40分。創業130年を越える中華の老舗。本格的な中華料理を味わえる名店だ。
ここで味わえるサンマーメンは、ニラではなく小松菜が使用されているのが特徴。キャベツ・人参・刻みネギ・もやしの炒めがたっぷりと乗せられており、シャキシャキの歯触りが実に心地よい。醤油ベースで、しっかりと味付けがなされたスープと餡も絶品だ。餡は保温性が高いため、時間が経っても温かい。食欲に負けて一気にすすり、口の中をやけどしないように注意しよう。