CAR

【ポルシェ カイエンGTS】帰ってきたV8ツインターボ、日本導入

2020年6月12日、ポルシェは新型カイエン GTSおよびカイエン GTS クーペの日本導入を発表し、同時に予約注文受付を開始した。新型カイエン GTSのハイライトはなんと言ってもV8エンジンを搭載していることだ。V6のツインターボというダウンサイジングされたエンジンを搭載していた先代モデルに比べて、大幅なパフォーマンスの向上が見込まれることから、今回の発表はファンも待ち望んでいたのではないだろうか。今回は、新型カイエン GTSを個性あふれる100色とともに、どう変わったのか紹介する。

21世紀のポルシェ躍進の立役者

2002年の発表以来、ポルシェを語るうえで外せない存在となったのがポルシェ カイエンだ。ポルシェは911をはじめとする高性能なスポーツカーブランドというイメージが強いが、ビジネスをけん引しているのはこのカイエンである。いまでは信じられないかもしれないが、1990年代のポルシェはまさに倒産の危機にあったのだが、このカイエンの成功によっていまでは高い利益率を誇る自動車ブランドとなっている。

とはいえ、カイエンの歴史は”ポルシェの中”ではまだ浅い。フォルクスワーゲンとのジョイントによって企画開発されたカイエンは、60年以上の歴史を持つポルシェでは初の5ドアモデルである。しかし、ポルシェはカイエンを、SUVというありふれたカテゴリーにはおいていない。

車名の由来ともなっている南米・ギアナを産地とするカイエンペッパーのように、どのモデルとも異なる「痛快さ」や「冒険」の代名詞として、新たな形のスポーツカーと定義しているのだ。

GTSにV8エンジンが帰ってきた

カイエンは2002年の初代モデルデビュー以降、2010年に2代目へと代替わりし、現行型の3代目へとフルモデルチェンジしたのは2018年のことだ。主力モデルに位置づけられているだけあり、ベースのカイエン/カイエン クーペをはじめとして、実に12グレードものラインナップで展開されている。ヒエラルキーでいえば、ターボがフラッグシップモデルとなるが、それに次ぐハイパフォーマンスモデルがGTSだ。

今回導入されたGTS最大のトピックスと言えば、パワートレーンの刷新だ。先代までのカイエン GTSは、トレンドとなっているダウンサイジングされた3.6L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載していた。

しかし、新型GTSにはハイパフォーマンスモデルの象徴と呼ぶにふさわしい、ターボ向けに開発されたという4.0L V型8気筒のツインターボエンジンが採用されている。この改良により、最高出力460PS、最大トルク620Nmを発揮。先代比でいえば、最高出力20PS、最大トルク20Nmもパワーが向上。これにティプトロニックの8段ATと4WDを組み合わせる。オプションとして設定されているスポーツクロノパッケージを装備すれば、0-100km/hを4.5秒で駆け抜け、最高速は270km/hにも到達する。

さらなるパフォーマンスのために

新型カイエンGTSでは、大胆な足回りのチューンナップが行われている。標準装備となっているスチールスプリングでは、車高を20mmローダウンさせることが可能となっているほか、よりスポーティな走りを実現するアクティブ制御のポルシェアクティブサスペンションマネージメントと、ポルシェトルクベクタリングシステムを搭載する。

また、ブレーキシステムにはフロントに390mm×38mm、リアには358mm×28mmの鋳鉄製の大径ディスクを採用。高いストッピングパワーを発生させつつ、レッドブレーキキャリパーがホイールの奥で静かに主張する。

よりダイレクトな走りを体感したければ、オプション設定となっている3チャンバーエアサスペンションでさらに10mmローダウンし、タングステンカーバイドでコーティングされたポルシェサーフィスコーテッドブレーキとポルシェセラミックコンポジットブレーキをチョイスしてみてもいいかもしれない。

カイエンはさらに存在感を増していく

エクステリアにおいては、スポーツデザインパッケージを標準装備とした。装着される21インチのRSスパイダーデザインのアルミホイールやフロントエアインテーク、さらにサイドのウインドウトリムにテールのパイプ、ロゴをブラックアウトすることで、巨大なボディを引き締めて見せるスポーティなアクセントとした。

繊細な4灯のLEDメイクが施されているヘッドライト周辺には、ダークカラーのティンテッド加工が追加される。さらに、リアビューにおいてはスポーツエグゾーストシステムを採用。GTSではテールエンドが左右に、GTS クーペではオーバル形状のテールエンドが中央に配置される。

また、インテリアでは天井を覆うルーフライニングをはじめとして、シートセンター、フロントセンターアームレスト、ドアパネルにアルカンターラを採用。車内をより上質なものに見せるとともに、ダークブラッシュド加工を施したアルミ材を用いることでスポーティさも醸し出した。さらに、フロントドアやドアシル、レヴカウンターとヘッドレストにGTSのロゴを刻印し、ユーザーの所有するよろこびを加速させてくれる。

今回の新型GTS導入により、ラインナップの中でも料理にアクセントを加えるカイエンペッパーのように、カイエンは”ピリリと辛い”存在となった。アッパーグレードのターボもいいが、GTSも決して無視できない存在となったのである。

関連記事

  1. 【アキュラ MDX】7年ぶりのフルモデルチェンジ
  2. 【ゴードン・マレー・オートモーティヴ 「T.50」】50周年を記…
  3. リンカーンが上海モーターショーにてゼファー リフレクション コン…
  4. 【GMC Yukon(ユーコン)】フルサイズSUVが2021モデ…
  5. 【アウディ RS3】登場、A3のトップモデルが2年ぶりに日本復帰…
  6. 「メルセデス・ベンツ(自動車)とヴァージル・アブロー(ファッショ…
  7. 【メルセデス・ベンツ】7シーターの本格派コンパクトSUV GLB…
  8. 【ボルボ XC90】ヒット作だからこそシンプルに。静かなる実力者…

おすすめ記事

  1. シントトロイデン 2021-2022シーズン ユニフォーム

Category



PAGE TOP