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【アウディQ8】最上級クーペSUV

2018年の中国で開催されたアウディブランドサミットで世界初公開となり、2019年9月より販売を開始したのがアウディ Q8だ。このモデルはアウディのSUVラインナップであるQシリーズのフラッグシップとして誕生し、同ブランドでは初のクーペルックを与えられたSUVとなった。

ウルスやベンテイガと共通プラットフォームをもつQ8

母体であるフォルクスワーゲングループが開発したMLB EVOと呼ばれるプラットフォームを採用。このプラットフォームは、ポルシェのカイエンやランボルギーニのウルス、そしてベントレーのベンテイガといったハイパフォーマンスカーにも採用されているプラットフォームだ。

アウディのQ7をボディのベースとしたQ8のボディサイズは、全長5005mm×全幅1995mm×全高1690mmというフルサイズSUVらしい堂々たるサイズだ。Q7と比較してみると、全長は75mm短く、全幅は25mm拡大し、全高は30mm低い。この微妙なバランス感覚とガラスの昇降ガイドを取り払ったサッシュレスドアの採用で、スタイリッシュなクーペスタイルを生み出している。

アウディのDNAを確かに刻むエクステリア

アウディのモデルといえば、一目見ただけで感じる先進性が特徴のひとつだ。アウディの電気自動車であるe-tronはとんでもなくフューチャリスティックなデザインとなっていたが、Q8にもそれは確実に引き継がれている。BMWやメルセデスのモデルのような「生き物」感は希薄で、いい意味で無機質な先進性を感じさせるようなエクステリアは、次世代のアウディデザインの魅力が詰まっている。

フロントグリルには、次世代Qファミリーに採用される八角形のシングルフレームグリルを採用。フレームを大型化することで、アグレッシブさはファミリー随一となった。さらに、ヘッドライトのLEDメイクも独特だ。そもそも、アウディはLEDをヘッドライトに内蔵した初のメーカーであるが、機能性の高さとクルマが醸し出す”近未来感”の演出はアウディが得意とする部分なのだろう。

また、フロントおよびリアフェンダーがブリスターフェンダーとなっている。これは、近年アウディのモデルにも用いられているデザイン手法なのだが、フラッグシップSUVであるQ8にはぴったりとハマっている。くっきりと入れられたラインによって、フォルムに機械的なマッシブさを与えることなった。

さらに、リアに回ってみると、テールのデザインに目を奪われる。横一文字に入れられたテールの内部には、ヘッドライトと同じように縦のLEDメイクが施されている。レンズ自体も平面ではなく、段差を付けた彫りの深いデザインだ。一目でQ8だとわかるようにするのにも一役買っているが、それ以上に作り込みの細やかさとこだわりを感じられるのではないだろうか。

コックピットであり豪華なラウンジでもあるつくりこまれたインテリア

インテリアは、アウディらしさを感じることができるシンプルな機能性を追求したデザインだ。車の運転席、というより宇宙船のコクピットを思わせるフロントシートは、トリムのラインが左右で繋がっている独特なデザインだ。

スイッチ類はほとんどがインフォテインメントシステム・MMIタッチレスポンスによってデジタル化。メーターもフルデジタルのアウディバーチャルコックピットが採用されており、より先進性を感じさせてくれるだろう。

また、Q8はルーフラインの傾斜をなだらかにし、その分リアウインドウを寝かせることで居住性を確保しつつ流麗なクーペスタイルを実現している。そのため、リアシートのヘッドスペースとレッグスペースにも相当な余裕が確保された。わずかに角度をつけた座面と、高いシートバックのおかげでゆったりと身体をシートにあずけてドライブを楽しむことができるようになっている。

「プレミアム」を再定義するために

グレード展開は、Q8 55 TFSI quattroをベースとして、Q8 55 TFSI quattro debut package Sline・上級グレードのQ8 55 TFSI quattro debut package Luxuryの3グレードとなっている。全車に3.0L V型6気筒ガソリンターボエンジンを搭載し、最高出力354PS、最大トルク500Nmを発揮。すでに、A8やA6にも導入実績があるリチウムイオンバッテリーを使ったマイルドハイブリッドシステムを採用し、燃費性能の向上も図られている。さらに、駆動方式はもちろんアウディ伝統の4WDシステム “quattro”だ。

また、走行性能を左右するシャシーには、ダンパー減衰を電子制御するダンピングコントロールを採用。後輪を最大5度まで操舵することができるオールホイールステアリングを組み合わせる。さらに、オプションではあるもののアダプティブエアサスペンションを装備することで、シーンに合わせて車高を最大50mmアップ、65mmダウンさせることが可能。街乗りでの軽快さと、オフロードでの高い悪路走破性を両立させることができる。

前述したように、Q8に用いられているプラットフォームは高性能SUVを謳う多くのモデルに採用されるものだ。そのため、最終的なデザインこそ異なるものの、プロポーション自体はどこか似てくるのも仕方ない。しかし、Q8にはアウディらしさが詰まっている。それもそのはず、アウディが初めてスポーティなクーペSUVを定義したのがQ8だからだ。ウルスともベンテイガとも違う、新しいプレミアムSUVとしての実力は計り知れない。

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