関東平野で、茨城県のシンボルとして親しまれている筑波山。西の富士、東の筑波ともいわれ、古くは万葉集にもその姿を詠われた名峰である。東京方面より首都高速と常磐自動車道を使って約1時間。『筑波山江戸屋』は、そんな筑波山の中腹に建つ筑波山神社の隣で創業390余年を数える老舗旅館だ。
一般客室にあたる心落ち着く和室タイプの一般客室と、和洋2つの雰囲気が融合した和洋室に加え、最上フロアに位置し、筑波山と関東平野を一望できる5つの特別室を備える。展望露天風呂付きの「琥珀」や2部屋を繋げて利用できる「浅葱」に「山吹」も。江戸屋ならではの眺めを堪能しつつ、和モダンな空間でゆっくりとくつろごう。
筑波山の温泉は、筑波山を構成する男体山と女体山にちなみ「双神の湯」と呼ばれている。江戸屋では、それを自然の景観を生かした露天風呂と大浴場に引き込んだ。泉質は、アルカリ度数が非常に高く、美肌効果や関節痛・神経痛にも効果が期待できる。癒しの名湯に浸かりながら、筑波の四季を感じよう。
また、食事は地元筑波の食材にこだわり、旬で変化する創作和食だ。春夏秋冬、季節をイメージして工夫された献立は、食べるのがもったいないほど美しい。
さらに、ここでしか味わえないメニューが、「鍬焼き(くわやき)」である。江戸屋オリジナルの追加料理で、国産牛と茨城県産の銘柄豚、筑波茜鶏という3種類の肉を鍬の形状をした鉄板でじっくり焼き上げた。江戸屋を訪れた際は、ぜひとも味わっておきたい逸品である。