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豊かな自然に溢れた地のご当地食…クルマで行きたい、山梨のグルメスポット

東京から見て南西の方角、富士山の北側を登るルートがあり、年間を通して多くの登山客が訪れる山梨県。富士山の噴火により生まれた富士五湖周辺は、特に人気の高い観光スポットとなっており、自然のリゾートとして知られている。

今回は、そんな山梨県にある、車で行きたいグルメスポットを紹介する。

ほうとう不動 東恋路店

山梨県民が愛するソウルフードといえばほうとうだ。県内にはほうとうが食べられる数多くの飲食店があり、それぞれ味付けや具材などに拘った個性的なほうとうがいただける。

うどんの麺を束ねて潰したような極太の平打ち麺と、たっぷりの野菜が入ったほうとうは食べ応えも大満足の1品。山梨県を訪れた際は、是非とも味わっておきたい。

『ほうとう不動 東恋路店』は、山梨県内で河口湖北本店を始めとして、ほうとう専門店を4店舗展開するほうとう不動の内の1つ。今回、この東恋路店を取り上げたのは、そのユニークな外観からだ。

中央高速道河口湖ICより国道138号線を直進、東恋路立体交差点の角にある店舗は、霊峰・富士山を目の前にするロケーションも抜群の立地。富士山に掛かる雲がふわりと地上に降りてきたような真っ白のドームのような建物はパット見ただけではほうとうが食べられる店とは思えないインパクトがある。この建物を手がけたのは、世界的に著名な建築家・保坂猛氏。この東恋路店は、海外からも多くの建築賞を受賞したというのだから、その個性的な外観にも納得が行く。

ここで食べられるほうとうは、シンプルに「不動ほうとう」のみ。自家製麺を味噌仕立てのだし汁で煮込み、かぼちゃを始めとした野菜や山菜、地元の素材をふんだんに使って仕上げる。素朴で優しい味わいのほうとうで、心も身体も温めよう。

ほうとう不動 東恋路店

アクセス:中央高速道河口湖ICが最寄りIC
引用: ほうとう不動 東恋路店 公式サイト

奥藤本店

ほうとうと並ぶ山梨県の郷土料理といえば、なんといっても鳥もつ煮だろう。特に、甲府エリアで食べられる鳥もつ煮は、関西人が思い浮かべる「もつ煮」とは全く異なるものだ。

牛や豚のホルモンを用いるもつ煮とは違い、汁気はほぼない。鶏のホルモンを甘辛濃厚ダレで煮詰めて作るため、照り焼きのような茶褐色の見た目になる。

砂肝の歯ざわりにとろけるようなレバー、弾けるようなキンカンに醤油の濃ゆい味が加わり、ご飯を食べる手が止まらなくなるだろう。

中央自動車道甲府昭和出口より、車でおよそ10分。『奥藤本店』は、鳥もつ煮の元祖として有名な店舗だ。創業は大正2年。鳥もつ煮が考案されたのは、戦後間もない昭和25年頃だったと言われている。当時は砂糖が大変貴重な品だったため、甘辛いタレ使った鳥もつ煮は大好評を博す。瞬く間に、山梨県内に広まったという。

また、ここでは鳥もつ煮ももちろん絶品であるが、甲州手打ち蕎麦も忘れてはいけない。

国産のそば粉と、富士の湧き水を用いて打った手打ち蕎麦は香り高く、生わさびをおろして一緒にすすると、より一層キレのある風味が鼻から抜けていく。

伝統の鳥もつ煮とこだわりの手打ち蕎麦。どちらも捨てがたい1品だ。

奥藤本店

アクセス:中央自動車道甲府昭和出口より、車で約10分
引用:奥藤本店 公式サイト

桔梗屋信玄餅テーマパーク

山梨県のお土産で、最初に思い浮かぶのが「信玄餅」ではないだろうか。現在、信玄餅は笛吹市の桔梗屋と、北杜市にある金精軒が主な製造販売元となっている。

桔梗屋の信玄餅は、包み紙に武田信玄で有名な武田家の家紋であった武田菱がデザインされており、誕生したのは昭和43年のこと。現在でも、人の手により1つずつ丁寧に包装されている。

都心より車でおよそ1時間半。中央自動車道一宮御坂ICにほど近い『桔梗屋信玄餅テーマパーク』は、桔梗屋の製造工場に隣接している。きな粉がまぶされた餅に、黒蜜をかけて頂く信玄餅のファンには垂涎のテーマパークだ。

テーマパーク内では、工場の見学や包装体験ができるが、人気のプログラムとなっているのが「お菓子の詰め放題」である。桔梗信玄餅を始めとして、季節のお菓子など並ぶものは日替わりだが、袋一杯に詰めても220円というリーズナブルさに驚かされる。この他、製品としては出荷できないが食べる分には全く問題ない製品をアウトレットとして販売していたり、桔梗屋のグループで栽培した新鮮野菜を購入することも可能だ。

テーマパーク内には、カフェも併設しているため「桔梗信玄餅ソフト」や黒蜜ときな粉を贅沢に使ったラテといったフォトジェニックなスイーツも堪能できる。

桔梗屋信玄餅テーマパーク

アクセス:都心より車でおよそ1時間半
引用:桔梗屋信玄餅テーマパーク 公式サイト

* * *

味噌でかぼちゃの甘みが引き立つほうとうを始めとして、鳥もつ煮の名店、全国的に有名なお土産にもなっている信玄餅など、多くのご当地グルメに溢れる山梨県。だが、今回紹介しきれなかった郷土料理やいわゆるB級グルメは他にも存在している。

車で山梨県を訪れた際は、是非とも山梨ならではのグルメを堪能してほしい。

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