福島県内でも下郷町の大内宿といえば、「奥会津」として人気の観光スポットの1つだ。江戸時代の宿場町として栄えた集落を後世に残すために、伝統的な茅葺屋根民家を保存している場所である。
ここで食べられる福島ならではのグルメが、「ねぎそば」である。このねぎそばとは、1本そのままの姿のねぎを使って蕎麦を食べる個性的な郷土料理。元は、祝いの席で振舞われていた料理であり、縁担ぎのためにねぎを切らないまま食べるようになったという。
『三澤屋』はねぎそばの名店。茅葺屋根の店内で情緒を感じながら「高遠そば」と名づけられたねぎそばを堪能できる。水を一滴も使わず大根おろしの汁で頂くそばは、大根おろしとねぎの瑞々しさが絶妙。寛永20年以来続く伝統の味を味わってみてほしい。
東北自動車道白河ICで高速を降り、国道289/121号線を経由して県道329号を下郷町まで辿るルートとなる。大内宿には共同駐車場があるため、駐車場の心配はしなくてもよさそうだ。