北海道は日本の最北端、広大な土地で拝める初日の出はまた違ったものだろう。そんな初日の出が拝める、北海道のおすすめスポットを紹介しよう。
なぜ初日の出見にいくの…?
昔から初物は縁起が良いと言われており、初夢、初物、初日の出などある。
初日の出は、1月1日(元旦)の日の出のことで、日本では1年で最初の夜明けで『めでたい』『縁起が良い』とされ初日の出参りを行う人が多い。
初日の出は日本古来からのいわれであり、“四方拝”という天皇の元旦の儀式が始まりで、それが庶民の間に現在の形で広まり、“初日の出を拝む”という習慣になった。
四方拝とは、毎年1月1日(元日)の早朝、年始を祝うものであり、宮中・神嘉殿の南庭で天皇が天地四方の神祇を拝する儀式であり、全国に広がったのは明治以降とされていて、非常に歴史深いものだ。
納沙布岬(根室市)
納沙布岬は本土最東端にあり、日本で一番早く朝日を見ることができるスポットとして知られている。北海道最古の灯台からは、北方四島や知床半島を見ることができ、日本の灯台50選にも選ばれている。北海道だからこその景色と初日の出と両方を堪能してほしい。
【所在地】北海道根室市納沙布
地球岬(室蘭市)
地球岬は、景観ポイントとして「北海道の自然百選」や「新日本観光地100選」などにも選ばれている。初日の出の時刻は7:00前後となっており、目の前に広がる太平洋から昇ってくる姿は絶景そのものである。天気が良ければ遠くに大沼の駒ヶ岳や青森県まで見渡すことができる。
【所在地】北海道室蘭市母恋南町4丁目
美幌峠(網走郡)
阿寒摩周国立公園内にある美幌峠は、標高約525mに位置し屈斜路湖が一望できる美幌と弟子屈の間にある。屈斜路湖は世界第2位を誇る大きさで、峠にはレストハウスや売店、レストランも揃っている。運が良ければ、まるで写真をみているかのような、屈斜路湖を覆う雲海とともに初日の出を見ることができる。その素晴らしい絶景を是非とも見に行っててほしい。
【所在地】北海道川上郡弟子屈町屈斜路
多和平展望台(標茶町)
ここ多和平展望台は北海道でも珍しい地平線を360度見渡すことができ、毎年「初の日の出を見る会」が開催され、遠く地平線から昇ってくる初日の出を拝める。会場では温かい飲み物の無料配布も行われる。
【所在地】北海道川上郡標茶町上多和
初日の出 in てっぺん(稚内市)
初日の出inてっぺんとは、日本の最北端で初日の出を見るために宗谷岬を訪れる人々を温かく迎えようと、昭和63年(1988)の元旦から開催しているイベント。
当日は、花火の打ち上げやかがり火の点火、記念品の配布が行われる予定だ。一目見ようと多くの人が集まり、記念品には長蛇の列ができる。
【所在地】北海道稚内市宗谷岬
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2020年は世界的にも大変な1年だったが、2021年を明るい気持ちで迎えるためにも仲間や家族、恋人と初日の出を拝みに行くのはどうだろうか。北海道は非常に寒くなるので、防寒対策はしっかり行ってほしい。
※イベントの開催が中止・延期になっている場合や、施設の営業時間等が変更されている場合があります。ご利用の際は事前にご確認の上おでかけください。