甲府のご当地グルメといえば「鳥もつ煮」だ。『奥藤本店』は、この鳥もつ煮発祥の蕎麦屋として県内外問わず多くのファンを抱えている。
新鮮な鶏のレバーやハツ、砂ぎも、キンカンと呼ばれる玉道を砂糖で甘く味付けをした醤油でじっくりと煮込む。
昭和25年頃に生まれたというこの名物メニューは、現在では山梨県全域で広く親しまれている。酒のつまみにも、ご飯のお供としてもぴったりだ。
また、本来は蕎麦屋ということで、もちろん蕎麦も見逃せない。人気の蕎麦は、もり蕎麦2枚に芦川産の生わさびを1本付けた「甲州生わさび蕎麦」だ。
国産のそば粉と富士の名水を使って打った蕎麦はのど越しも抜群だ。それを、生醤油と出汁を効かせたつゆに付け、鮮烈な生わさびと一緒にすする。そうすれば、蕎麦の香りに、出汁の味わい、生わさびの甘みを感じられるだろう。
甲府市の国母7丁目に店舗を構える奥藤本店までは、中央自動車道甲府昭和ICで高速を降りて一般道へ。国道20号線をおよそ5分ほど走ると到着する。