広島県と鳥取県にまたがる県境の最高峰恐羅漢山。「恐羅漢」は「おそらかん」と読む。
西中国山地国定公園に指定されている山に由来する『恐羅漢スノーパーク』は、中国自動車同河内ICを最寄りとする。高速を降りたら、国道191号線を経由して、大規模林道を抜けて目的地へ向かおう。カーナビを使用してスキー場を目的地に指定した場合、途中でガードレールがなく1車線の道を通ることになるため、少々危険が伴うためだ。
河内ICまでは、広島ICよりおよそ40キロ。福岡ICより約260キロの距離。駐車場は無料で、1,700台分を備えている。
標高1,346メートルを誇る恐羅漢山をステージとするゲレンデは、標高差420メートルの地形を活かしたコブやスロープなど、バリエーションに恵まれている。その日の気象条件にもよるものの、山頂からは日本海も見通せる絶好のロケーションだ。広島県でのスキー発祥の地として知られており、未圧雪天然雪上での滑走は至高である。
シーズン中には様々な大会が行われる「ブナ坂ゲレンデ」といったSAJ公認のコースをもつ恐羅漢スノーパークであるが、一度は「ヒエ畑ゲレンデ」を体験してほしい。
このコースは、このスキー場を代表するコースであり、伝統そのものだ。第1・第2に分かれているため、初級者から上級者までレベルを問わずに挑戦できる。コース長1,400メートル、最大傾斜38度のこのコースを滑らずして恐羅漢を語ることなかれ、である。