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【日産 フェアレディZ】新型になる前に歴代Zの歴史を辿る

7代目となる新型の登場が待たれる日産 フェアレディZ。2020年8月末より放送されている日産の新CMでは、元国民的アイドルグループ・SMAPに所属していた木村拓哉氏が初代Zのハンドルを握る姿を披露し、話題となった。フェアレディZのフルモデルチェンジは、近々発表される見通しだ。その前に、歴代モデルについて振り返っておこう。

1代目と3代目の比較

初代・S30系

『Zカー』として、1970年代の若者を熱狂の渦に巻き込んだ伝説的名車・フェアレディZの伝説はここから始まった。初代S30系が登場したのは1969年。冒頭に触れた日産のCMで木村拓哉氏がステアリングを握っているのもこの初代「Z」である。

近代的なモノコック構造のボディに、4輪のストラット式独立懸架サスペンションを組み合わせ、当時としては最新のL型直列6気筒エンジンを採用。ロングノーズ・ショートデッキの優美な線を描くグラマラスなデザインは、デリバリー開始前よりとてつもない反響を呼んだという。

北米では通称“Z(ズィー)カー”として、前例がないほどの大ヒット。日本国内においてもベストかつロングセラーモデルとなった。

初代・S30系

2代目・S130系

S30系が、2代目へとバトンタッチしたのは1978年のこと。デザインは初代モデルを純正進化させた正統派だ。ホイールベースが延長され、リアのオーバーハングが拡大しているなど、中身の面では細部にわたり改良が加えられているものの、エクステリア自体は初代モデルと一見して見分けがつかないほど、そのままの良さを引き継いでいる。

2代目Z最大のトピックスは、Tバールーフを国産車として初めて採用したことだろう。このTバールーフとは、ルーフの中央部分を細く残すことで、左右のルーフを脱着可能にしたオープンカーの一種である。

Tバールーフをベースに、ドアを跳ね上げて開くガルウイング仕様に改造した車両が1979年より放送を開始したドラマ『西部警察』に登場し、お茶の間の人気者となったこともあった。

2代目・S130系

3代目・Z31系

およそ5年という短いモデルライフとなった2代目に変わり、1983年に3代目はデビューする。当時の日産のメインユニットであった6気筒エンジン。これを直列L型エンジンからV型へ移行しようという流れの中にあって、Z31型にも2.0LターボエンジンであるVG20ET型と、3.0LのVG30ET型が搭載されていた。

しかし、直列エンジンを望む声も大きかったため、元々あったL型エンジンを改良したRB20DETを搭載されたグレード 200ZRがラインナップに追加されることになる。

デザインでは、従来の良さを多く引き継いだ面もあったが、歪なボディラインになってしまったという声もあったようだ。そのため、マイナーチェンジにてキャラクターラインや物理的なエッジを落とし、全体的に引き締めてコンパクトなラインを描くように変更。3リッターエンジン搭載モデルは、日本国内でも3ナンバー車となった。

3代目・Z31系

4代目・Z32系

3代目フェアレディZが新しく獲得したラグジュアリースポーツというイメージを更に強くし、加速させることとなったのが1989年デビューのZ32系4代目である。筋肉質なボディラインはワイド&ローで、90年代の日産車らしい抜群の走行性能を誇った1台である。

採用されていた3.0LのV型6気筒ツインターボエンジンは、国産車として初めて300馬力に手が届くモンスターエンジンであったが、パワーのインフレを防ぐべく、日産は自社開発のエンジンに対して初めて自主規制を適用。国内各メーカー、馬力を規制をするのはこれが“走り”となった。

多くの魅力を備えた4代目であったが、取り巻く環境が大人気モデルとなることを阻む。保険料の高さが引き起こした北米で人気低迷、日本国内では日産の経営悪化やバブル経済の崩壊…さらには、同じ日産のスカイラインGT-Rの存在もあり、フェアレディZの存在感は徐々に薄れつつあった。

その後、マイナーチェンジによる小変更も行われるものの、結局はモデルラインの整理により2000年末に販売を終了。カタログより姿を消すこととなった。

4代目・Z32系

5代目・Z33系

2001年に社長兼最高経営責任者に就任したカルロス・ゴーン氏の辣腕と主導により、新たな体制となった日産。一時はラインナップより姿を消していたが、2002年の7月、5代目Z33系となってカムバックした。

初代モデルを踏襲するのかのような、往年のロングノーズ・ショートデッキスタイルは懐かしくも新鮮で、搭載する次世代エンジンのVQ型エンジンは最終的に313馬力にまで引き上げられている。

 クルマのベースとなるプラットフォームも、当時新開発されたばかりのFMプラットフォームを採用。同期であるV35スカイラインは、兄弟車という位置づけになる。

日産の子会社でモータースポーツに関する部品の設計や販売、レースへの参加を行っているNISMOによりハイパフォーマンスモデルも開発され、モータースポーツシーンにおけるイメージも再び取り戻した。

5代目・Z33系

6代目・Z34系

2008年Zは6代目へとフルモデルチェンジされることとなる。Z34型となったZは、現在も販売が続けられているシリーズ最長のロングセラーだ。

デザインは先代モデルより大きな変更はないものの、ホイールベースを短縮しトレッドを拡大。エンジンパワーを向上させ、純粋なスポーツカーとしてのキャラクターを強くしている。

6代目フェアレディZは、GT-Rと共に日産スポーツカーの二枚看板である。ラインナップには、オープンモデルであったロードスターもあったが2014年に販売を終了。現在販売されているのは、通常モデルとエンジンに専用のチューニングが施されたNISMOのみだが、2020年5月に日産が公開した動画にて、次期型の登場が示唆されている。

* * *

エンジンスペックやプラットフォーム、ボディデザインなど多くの憶測が飛び交う新型フェアレディZ。それだけに、この歴史あるモデルの新型は国内外問わず注目度の高さが窺える。価格や発売日は不明だが、7代目となる新型のプロトタイプが、2020年9月16日に披露される予定だ。

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