マツダは小型商用バンのボンゴバンならびに小型商用トラックのボンゴトラックを全面改良し、2020年9月11日から販売開始すると発表した。予約受付は全国のマツダ販売店を通じてすでに可能となっている。
エンジンは新開発の1.5Lエンジン
ボンゴシリーズは1966年の初代発売以降、2020年5月までに累計210万台以上が生産されてきたマツダの歴史ある商用車だ。新型となったボンゴバンとボンゴトラックは、新開発の1.5Lガソリンエンジンを搭載。燃費は2WDモデルのWLTCモード燃費で、ボンゴバンが12.6km/L、ボンゴトラックが12.9km/Lとなり、全車で「平成30年排出ガス規制50%低減レベル」を達成し、さらに環境性能割は非課税、重量税は免税となっている。また、全グレードに2WDと4WDが設定され、変速機も5MTと4WDが選べる。
車体寸法は小型商用車4ナンバー枠とし、最小回転半径を2WDで4.9mと市街地などでの取り回しの良さを実現している。バン、トラックともに荷室床面の地上高を低く設計することで、荷物の積み下ろしにかかる体の負担も軽減している。この数値は、2WDのボンゴバンで620mm、ボンゴトラックでは755mmとなっている。また、低いステップ高によって乗り降りがしやすくなり、インパネセンターシフトの採用や、車内の足元がフラットで広いことによって、運転席と助手席の間におけるスムーズな移動が可能となった。
全車に先進安全技術を標準装備
今回の全面改良では、衝突回避支援システム「スマートアシスト」を全車に標準装備していいる。スマートアシストは夜間の歩行者にも対応する衝突回避支援ブレーキ機能や、オートハイビームなど6つの機能の総称で、充実した先進安全技術も盛り込まれている。
価格はボンゴバンが182万2700円から、ボンゴトラックが168万800円から(ともに税込価格)となっている。