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【ホンダ フィット】個性的で使いやすいインテリアに注目しよう

ホンダの大人気モデルであるフィットが2020年2月に、新型となってデビューした。大きく変貌を遂げたエクステリアデザインもさることながら、ユーザーの好みで選べる5つのスタイルで変わるインテリアも見どころの一つだ。今回は、そんな新型フィットのインテリアについて、魅力を余すところなく紹介していこう。

ホンダ 新型フィットの原点回帰したインテリア

新型フィットのインテリアを見て、どこか懐かしさを感じた方も多いのではないだろうか。それもそのはず、4代目として生まれ変わったフィットのインテリアは原点回帰しているのだ。エッジの効いたエクステリアデザイン含めて、スポーティさを感じさせるデザインコンセプトだったインテリアの3代目とは大きく異なっている。

しかし、それには理由がある。先代モデルとなる3代目フィットが発売されたのは2013年。その2年前に、ホンダが製造販売を手がけた4輪車で史上最速の100万台販売を成し遂げた看板モデルであるN-BOXが発売されていた。要は、販売された時期が被っていたのである。

フィットは元々、ユーザーの幅広い要望に応えるため、相棒のような存在になるべくして開発されたモデル。

一方N-BOXも、スーパーハイトワゴンとして普段使いに応えるだけの高いユーティリティを備えている。そのため、フィットの購入者層とN-BOXの購入者層が非常に近かったのだ。ホンダは、販売戦略として2つのモデルの購入者層を切り離したかった。さらに、3代目フィットでは「モデルの若返り」を図るためにデザインコンセプトをスポーティに振ったのだという。そのような背景があり、新型フィットではおおらかさな雰囲気を感じさせ、使い勝手の良いインテリアへと大きく変えられているのだ。

ユーザーのニーズに応えてくれる5種類のインテリア

新型フィットのインテリアは、用意された5つのスタイル(グレード)により様々な個性を持っている。基本となるのは、BASIC(ベーシック)だ。車体価格自体も最廉価であるこのスタイルは、シンプルかつ機能性に溢れたインテリアとなっている。

シート表皮にはファブリックが用いられ、インパネには3Dテクスチャープラスチックを採用。用意されたカラーはソフトグレーとブラックの2色となっており、トリムやステッチなどの加飾類がとことん省かれた飽きの来ない落ち着いた空間が演出されている。

そして、BASICより質感が高められたのがHOME(ホーム)だ。このHOMEは、BASICのシンプルなインテリアでは少し物足りず、居心地の良さを感じたい方にオススメのスタイル。特徴的なのは、シートにプライムスムースとナチュラルテキスタイルを用いたコンビシートを採用していることだろう。さらに、インパネやコンソールニーパッドにはソフトパッド素材を用いることで、その名前通りに快適に過ごせるリビングのような質感と快適性を両立している。カラー展開は、BASICと同じくソフトグレーとブラックの2色だ。

また、NESS(ネス)とCROSSTAR(クロスター)には、共通のインテリアが与えられている。大きく違うのはインテリアカラーであり、NESSはブラック×ライムグリーンもしくはブラック×グレー。CROSSTARではブラック×グレーとなっている。

アクセントカラーを用いて、アクティブな印象を与えるNESSとSUVのテイストを取り入れたエクステリアのCROSSTARのシート表皮にはファブリックが用いられているが、BASICと違うのは撥水加工が施されている点だ。両グレードのインテリアは、この撥水加工のお陰で掃除も楽な点もポイント。気軽にアウトドアやレジャーを楽しみたい人に向けたグレードだといえる。

最後は上級グレードにあたるLUXE(リュクス)だ。このLUXEには、他のスタイルに比べてよりプレミアム感が追求されたインテリアが与えられている。その象徴が、シート表皮とステアリングに用いられた本革を用いたハイブリッド素材だ。ブラウンとブラックの2カラーで展開し、ホンダの3ナンバークラスモデルにも見劣りしないラグジュアリーさを演出する。

細かな部分にまで拘りを感じることができるLUXEのインテリアは、コンパクトカーだからといって高級感にも妥協したくないユーザーにおススメだ。

どんなシーンでも活躍するシートアレンジ

新型フィットは、さまざまな使い方に対応できるシートアレンジが可能だ。リアシートに、チップアップ&ダイブダウン機構付きの6:4分割可倒式シートを採用。積み込みたい荷物の大きさや長さに応じて、自由自在のカスタマイズができるようになっている。

ダイブダウン機構をフル活用し、リアシートを完全に格納すれば自転車を積み込むことができるし、助手席とリアシート片側を倒せば長さのある荷物を乗せることだって可能だ。

さらに、チップアップ機構を使いリアシートを車体後部に畳み上げてしまえば、高さのある荷物も積み込める。低床設計は元々ホンダの得意とする所だ。状況に応じた使い方ができるのも、新型フィットのインテリアの魅力だろう。

まとめ

新型フィットのインテリアは、ユーザーのさまざまなニーズに応えられるよう工夫がなされれいる。インテリアデザインはもちろん、シートアレンジの豊富さは、使われている素材や雰囲気は異なるものの日常の使い勝手を追求されている。3代目モデルとはがらりと変わったエクステリアに目が行きがちだが、利便性ありきで作りこまれた新型フィットのインテリアは、きっと誰にとっても居心地の良い空間であるはずだ。

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