長野自動車道松本ICより、車でおよそ1時間。『小梨の湯 笹屋』が、2021年3月21日より待望の営業再開を迎えた。中部山岳国立公園内で、三日入れば三年風邪を引かないと言い伝えられる白骨温泉を源泉かけ流しで愉しめる宿だ。
この白骨温泉は、白濁色の硫黄泉。白骨温泉の中でも特に硫黄の香りが強い自家源泉を保有し、湯殿には硫黄の成分が固着した自然の芸術が見られる。
白樺の林を眺めながら温泉を堪能できる開放的な半露天の内湯と、白骨温泉郷でも珍しい無料の貸切露天を備える。大自然に囲まれた露天で、薬効高い温泉と景色を湯けむりの中で独り占めしよう。
客室は、自然が生み出す静寂に包まれた全10室。本館2階、数寄屋造りが特徴的な一般客室を始め、古民家を移築再生した重厚な設えの特別室。本館・別棟とは別に、古民家を移築した離れの「坐忘庵」を備える。昔ながらの和の風情が、こころにゆとりと安らぎをもたらしてくれるだろう。
また、料理は信州・白骨ならではの食材を用いた創作和食だ。馬刺しや岩魚、山菜にキノコといった旬の美食を本館の半個室となった食事処か囲炉裏の間で。清流が育んだ岩魚を用いた「岩魚の笹巻き」は笹屋の名物だ。手間暇かけて、骨まで柔らかく食べられる絶品を一度は味わっておきたい。