伊勢自動車道玉城ICより、車でおよそ15分。『千年のしじま 月夜見の座』は、伊勢神宮に隣接するように建つ、伊勢志摩国立公園内のリゾートホテル「伊勢がらぐばリゾート 千の杜」の別邸としてオープンしたわずか6棟の離れ形式を採用した奥の宿だ。
月夜見の座、宿の特徴的な名前は外宮の別館・月夜見(つくよみ)宮に由来しており、6棟の離れそれぞれが、月の満ち欠けを連想させる個性的な設えがなされている。
新月は、夜の帳が紺色。シックな和モダンさと和風ベッドがくつろぎを生み出し、既望では温かみのある橙色を基調にした伝統的な数寄屋造りとなる。居町月では、夕暮れの空を写す藤色と、きれいさびの世界が和洋を美しく調和させる部屋といった具合。
全室で、専用の貸切露天を備え、お伊勢さんの湯ごり地と呼ばれる榊原温泉のそば、新美里温泉を運ぶ。疲労回復に効果があるとされるアルカリ性の単純温泉は、長寿の湯としても親しまれている名湯だ。
料理は、三重県で記念日の宿を名乗る海栄RYOKANSで腕を振るう人気の料理人や食の匠に選ばれている料理人が、時々に交代。その時にしか味わえない個性的な料理を振舞ってくれる。伊勢志摩の海産物をふんだんに用いた、絶品の四季の会席だ。