中国自動車道美作ICより、車でおよそ10分。『季譜の里』は開湯以来、美肌の湯として1200年にも及ぶ歴史ある湯郷温泉を堪能できる温泉旅館だ。
最大の自慢である温泉は、世界でも3つしかない窒素ガスを含んだ微弱なアルカリ性のNaCa塩化物泉。窒素ガスの小さな気泡が体に付着することで身体が冷えにくく、低温の湯で長湯ができる。その効能は、切り傷や擦り傷くらいならば、2度も浸かれば跡形もなく治癒してしまうほどだという。
古来より湯治の湯として親しまれてきたこの湯を、1日に2回や3回と入浴する滞在客も少なくない。石畳の露天風呂や大きなガラス張りの開放感と、庭園の眺めが美しい庭園浴場。自分だけの時間で、温泉を独り占めできる貸し切り露天など、温泉三昧のための宿といっても過言ではないかもしれない。
そんな季譜の里に、2021年3月新たにスイートルームが1室加わっている。広々とした11.5畳のたたみリビングに11畳のベッドルームを備え、専用の客室露天風呂を設置した。宿の最上階である4階より見渡す山間の景色は、この部屋だからこそ許された贅沢である。
また、料理は瀬戸内海と日本海の中間である立地を生かした自然の恵みで彩る。毎朝各地の漁港より運ばれてくる海産物と、山里の旬。旅のスタイルに応じた食事処を用意してくれるのも嬉しい。