国内でも屈指の温泉地として知られている下呂温泉。この温泉が湧き出す墳泉地のほど近く、山の中腹に昭和6年に創業。
『下呂温泉 湯之島館』は、多くの湯治客が訪れる下呂温泉郷の中でも一目おかれる温泉旅館だ。東名高速道路小牧ICより、国道41号線を走ることおよそ2時間。見えてくる昭和ロマン溢れる宿は、建物自体が登録有形文化財に指定されている。
下呂の街並みを見下ろす高台に建てられたこの宿は、およそ5万坪の中に建てられている。創業当時から変わらぬ姿の本館は、現代のように内装の設計図もない時代に、飛騨の名工が細部に至るまでこだわって造り上げた芸術品なのだ。
また、日本三名湯にも数えられる下呂温泉に立つ旅館ならではの温泉も自慢。西暦901~923年に成立したといわれている下呂温泉だが、湯之島館はその源泉を保有している宿だ。
館内あらゆる所に、温泉を贅沢に引き入れている。浴槽はもちろんのこと、カランやシャワー。温浴設備として備えている天望大浴場、展望露天風呂、家族風呂だけでなく、客室に備えた内湯や露天であっても、下呂の名湯をゆっくりと満喫できる。
客室は、昭和6年創業当時のまま形を変えていない本館客室を始め、本館8~11階の高台部分に位置する飛騨の山々を見渡す眺望が美しい「景山荘」、グループでも宿泊可能な広々したメゾネットタイプの「深山荘」に加え、昭和天皇・皇后両陛下も滞在なさったことのある貴賓室「七重八重之間」も。滞在シーンに合わせて、バリエーション豊かな客室を備えるのも、湯之島館が名旅館として名を馳せる理由の1つだ。