『ハセガワストア』は、函館市内を中心として13店舗を展開するコンビニエンスチェーンだ。ここにも、函館市民が愛してやまないご当地グルメが存在する。
中道店は、函館ターミナルより車でおよそ15分の場所にある。地元の人々からは、略してハセストと呼ばれているこの店舗の名物は「やきとり弁当」だ。やきとりといっても、所謂鶏のモモ肉やムネ肉といった精肉を串に刺して焼いたものではない。
函館をはじめとする道南エリアで、やきとりといえば豚肉のこと。これは、高倉健氏が出演していた映画の影響もあるといわれているが、実際は道南地区の養豚場の多さが一番の理由といえるだろう。
このやきとり弁当、作り置きをしないため毎日自社工場で作られている。長ネギの皮を剥いたり焼き上げる際に赤ワインを吹き替えてコクを深めるなど、丁寧な工夫がなされている。
ベースとなる味は、秘伝のタレの他塩ダレ・塩・うま辛の合計4種類。お弁当のフタをしたまま串だけを外に出し、そのまま串を抜いて食べることができればあなたも立派なハセストフリークだ。