寒ブリやあんこう、カニなど、冬に旬を迎える海産物は多いが、和歌山県で冬の味覚と言えばクエである。漁獲量の少なさから幻の魚とも呼ばれるクエは、成魚では体長120センチ体重50キロを越える。
一般的に、超が付く高級魚として知られており、天然モノは滅多にお目にかかることができない。白身魚でありながら脂身も多く、深い味わいのために刺身はもちろん、ステーキや唐揚げといった調理法で食べられることが多い魚だ。
そんなクエを、『風車』では年間を通じて味わうことができる。阪和自動車道南紀田辺ICより車でおよそ15キロの場所に位置するこの店は、天然の本クエ料理専門店。天然モノだけを使うのが店のこだわりであり、新鮮な本クエを確かな目利きで仕入れることで、養殖のクエには絶対に出せない本物の味を提供している。
カンバンメニューは「天然本くえ鍋フルコース」だ。くえの鍋を中心に、刺身や唐揚げ、塩焼きといったバリエーション豊かなメニューで、クエを味わい尽くすことができる。
ここ風車は、民宿も同時に営んでいるため、時間に縛られずゆっくりしたい人にもおすすめだ。