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【ベントレー フライングスパーV8】新型が登場 運転してこそ輝くモデルへ

ベントレーのハイエンドサルーン『フライングスパー』に、新しくV8モデルが追加された。イギリスで今月16~18日に掛けて開催されたグッドウッドスピードウィークにて、実車をワールドプレミア。既に受注を開始しており、本体価格は日本円で2212万1000円~となっている。

年に一度の車の祭典でお披露目

グッドウッドスピードウィークで、ベントレー フライングスパーに新たなV8が登場した。一応、このイベントのことについて補足をしておくと、1993年よりイギリスのリッチモンド公爵家が広大すぎる私有地内で主催している「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」という、いわばクルマ好きのお祭り騒ぎがあるのだが、今年は新型コロナウイルスの影響拡大を受けて開催中止。その代わりに、無観客で開催されたのがグッドウッドスピードウィークである。

規模を大幅に縮小した中での開催であったが、そのイベントにて新型フライングスパーV8が登場。ベントレーが世界最速のラグジュアリーセダンを謳うこのモデルには、4.0LのV型8気筒ツインターボエンジンが搭載される。最高出力550PS/最大トルク770Nmを発生させるこのエンジンはもちろんメイド・イン・ベントレー。

ベントレーの象徴ともいえるW型12気筒エンジンに、今回のV型8気筒エンジンが新たに加わることで、ラインナップが大きく広がることとなった。

V8ツインターボの最高速度は318km/h

今回採用されたV8エンジンは、90度のバンク角とクロスプレーンクランクシャフト、究極のバランスを持った8つのシリンダーにより、低く唸るV8独自のエグゾーストを完成。0-100km/h加速は4.1秒。最高速度は318km/hという極めてハイスペックなユニットとして仕上げられている。

また、このエンジンでは環境性能も向上している。トルク235Nm未満で3000rpmに達していないエンジン低負荷時、シリンダー8気筒の内4気筒を休止させるシステムが採用された。休止するのはおよそ20ミリ秒という極めて繊細な短い時間であるので、ドライバーはもとより乗員が気が付くことはありえない。

その結果、燃費性能が従来に比べて16%向上。航続可能距離が伸びたことにより、二酸化炭素の排気量も大幅に削減されている。

一目でV8だとわかるエクステリア

エクステリアデザインでは、大胆なフライングスパーらしい大胆さが際立つ。2代目モデルと比較すると、130mm延長されたホイールベースが存在感を増している。

流麗かつマッシヴなボディラインを際立たせるため、標準設定されたボディカラーは7色。これに加えて、オプションカラーは60色以上を用意。さらに、ベントレーのビスポークや限定車の製作を行う部門であるマリナーに、カタログにはない自分のためだけのカラーをオーダーすることも可能だ。

足元には、スポーティな10本スポークの20インチホイールを装着し、V8モデルであることをアピールするV8ウイングバッチやクワッドエキゾーストパイプを標準で装備する。フロント/リア共にインパクトは抜群で、この車であればあおり運転をされる心配はないだろう。

勢を極めたインテリア

一方インテリアでも、ベントレーが誇る熟練の職人技と伝統が注ぎ込まれている。車内ではなく、ラグジュアリーホテルのスイートにいるかのようなラグジュアリーさは、ベントレーだからこそできる演出だ。

座り心地を徹底的に練り上げたシートは、5色のカラーからチョイスできる。

ベントレーウイングをモチーフとしたデザインが目を惹くだろう。

通常設定のカラーに満足行かなければ、カラースペシフィケーションをオーダーすることだ。そうすれば、さらに10色のレザーとインテリアをまとめるデュオトーンが2タイプ追加される。

キャビン内のモダンな雰囲気を作り出すのは、ウッドパネルだ。

クラウンカット・ウォールナットの他に、7種類が用意されたパネルは木目だけではなくハイグロスカーボンファイバーといった、近代的かつメカニカルなマテリアルも揃えた。好みの最高級素材を使って、自分好みの空間を創り上げることができる。

また、新型フライングスパーV8でも、ベントレー・ローテーションディスプレイを採用する。

2017年に発表されたコンチネンタルGTにて初めて搭載された技術は、エンジンをスタートさせるとダッシュボードセンターのウッドパネルが回転して12.3インチのタッチスクリーンが現れるというもの。

ボタンプッシュと同時に、「開けゴマ」と言う必要はないが、ベントレーの技術力の高さとほんの少しの遊び心が感じられる装備である。

このローテーションディスプレイは、1画面ではない。

さらに回転させることで、今度は優雅なアナログメーターが顔を覗かせてくれる。

※ ※ ※

昨今、世界のセレブ達は、運転手付きの車のリアシートでふんぞり返っているよりも、自らステアリングを握ってドライブすることを望む傾向が年々強くなってきているという。

そのようなカスタマーの強い要望に沿って誕生したのが、今回の新型フライングスパーV8だ。

確かにこのようなハイパフォーマンスカーのリアシートに乗って、エグゾーストをBGMにしてシャンパンを飲んでいるだけではもったいない。

アクセルを踏み込みたくてウズウズしてくるのが人情というものだろう。

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