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【ベントレー ベンテイガ・スピード】新型を発表!635PSを発揮する6.0L W型12気筒エンジンを搭載

2020年8月12日、ベントレーが誇る最上級SUV、ベンテイガ・スピードの新型を明らかにした。シリーズのトップグレードとして位置づけられるベンテイガ・スピードは、圧巻のパフォーマンスと究極の豪華さを備えたモデルだ。6.0LのW型12気筒エンジンを搭載するベンテイガ・スピードは、米国や中東市場を中心に投入される予定だという。

ベンテイガの頂点として

ベントレーのラインナップに、「スピード」が初めて用いられたのは2007年にデビューしたコンチネンタルGTだった。ベンテイガ・スピードは、それから13年の時を経て培われた歴史と伝統を、その他のSUVを凌駕する性能と共に受け継いでいる。

今回発表されたベンテイガ・スピードは、ベースとなったベンテイガのデザインリニューアルに伴ったものである。そのため、ベンテイガ・スピードのニューモデルにもデザインに手が加えられ、昨今のベントレーらしいキャラクターアイコンを獲得することとなった。

また、エクステリアデザインの進化だけではなく、インテリアも大きく見直しが図られている。搭載するテクノロジーはすべて最新のものとなり、キャビンの快適性は先代に比べて飛躍的に向上しているのだ。

圧巻のパフォーマンスと繊細なメカニズム

搭載されるパワートレーンは、6.0L W型12気筒にツインターボチャージャーを組み合わせたユニットだ。最高出力635PS/最大トルク900Nmを発揮するこのエンジンは、熟達した職人の手作業でひとつひとつ組み上げられるという。

そのため、ベンテイガ・スピード1台が完成を迎えるまでにかかる時間の、実に1/10もの時間が費やされる。最高速度306km/h、0-100km/h加速3.9秒というパフォーマンスは、工場で大量生産されるものではないということだ。

また、パフォーマンスと同時に効率も向上した。W12型エンジンは、元々かなり複雑なメカニズムのレイアウトをしている。シリンダーを効果的に休止させるために、ベンテイガ・スピードでは走行状況に応じて、エンジンのコントロールユニットを片側6気筒すべてを停止。

AとB、2つのバンクを切り替えることにより、気筒内と触媒コンバーターの温度が下がってしまうのを最小限に抑える。排出されるガスの増加を避けることで、燃費性能の向上にも成功した。

搭載するW型12気筒エンジンと、8速のATのレスポンスを向上させると共に、エアサスと世界でも初採用となるベントレー・ダイナミックライドの応答性もアップさせてくれる。

このベントレー・ダイナミックライドに触れておくと、電動式のアクティブ・ロールコントロール技術だ。ボディのロールを電動で制御するという考え方が、脱帽ものである。

コーナーを曲がる際のロールを48Vのシステムで即座に抑え込み、タイヤのグリップを最大限に高めることで安定性/乗り心地/操縦性を確保することが可能だ。

ベントレー ベンテイガ・スピード

「スピード」だけの専用装備

エクステリアには、多くの新型ベンテイガ・スピード専用装備が与えられた。ボディ同色の塗装が施されるサイドスカートと専用デザインのフロント/リアバンパー。テールゲートのスポイラーは延長され、ハイパフォーマンスっぷりを主張する。

さらに、“Speed”のロゴバッジをボディにあしらい、マフラーエンドにはオーバル形状のエグゾーストフィニッシャーを装着する。

インテリアは「ベンテイガ」のラグジュアリーさと「スピード」のパフォーマンスを同時に表現した世界観が広がる。カラーコーディネイトはスピード専用となり、ダークカラーでまとめられた車内で、採用されたプライマリーレザーがアクセントだ。

また、シリーズとしては初めてマテリアルにアルカンターラを採用。シート表皮だけではなく、ギアレバーやステアリングなどさまざまな部分に用いられる。シートのバックレストに、“Speed”の刺繍を入れることで、しっかりアピールすることも忘れていないのである。

ベントレー ベンテイガ・スピード

* * *

今や、世界中のラグジュアリーSUVのベンチマークに君臨しているベンテイガ。

新型ベンテイガ・スピードは、世界で最速のSUVを名乗るだけではなく、ベンテイガシリーズのトップグレードとして、これまでにない豪華さと走行性能を兼ね備えるモデルだ。

究極のベンテイガ、そう呼ぶに相応しい1台といえるだろう。

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