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【GM キャデラック 新型EVリリック】次世代プラットフォームを採用したSUVモデル

2020年8月6日、ゼネラルモータースは新型EV・キャデラック リリックを初披露した。キャデラック リリックはSUVタイプのEVであり、新開発された次世代型EV専用のプラットフォームが採用されている。

アメリカで広がり続けるEVの波

ゼネラルモータースでは、これまでシボレーよりシボレー・ボルトEVをリリースしていた。引き締まった取り回しの良いボディサイズに、EVならではのハイパワーユニットを搭載するボルトEVは、クルーズ可能距離も400kmに近い優れた性能を持っている。価格設定も日本円で400万円弱というリーズナブルさで、人気のモデルだ。

アメリカでは、電気自動車の需要が高まっている。2030年までには現在の販売台数の倍になり、年間ではおよそ300万台が売れる規模のビッグマーケットになるのでは、と言われている。そこで、ゼネラルモータースは2020年の3月にボルトEVに続くEVラインナップを拡充していくと発表している。

キャデラック リリック

新開発の専用プラットフォームとアルティウムバッテリーを採用

今回発表されたリリックは、キャデラックブランド初の量販モデルであり、新開発されたEV専用プラットフォームを採用している。

このプラットフォームは、同じく新開発の次世代バッテリーである「アルティウム」を軸として開発された第3世代プラットフォームであり、乗用車/商用車問わず、ボディスタイルもピックアップトラックやSUVに対応。駆動方式でさえなんでもござれという、まさに、夢のプラットフォームである。

リリックでは、RWDと2モーターの4WDを採用した。前後の重量配分も50:50と、理想的な数値を実現している。さらに、バッテリーを床面に設置することによる低重心も手に入れた。

また、注目のアルティウムバッテリーだが、こちらはレアメタルの使用を大きく減らしたエコなリチウムイオン式となっている。パウチ型のバッテリーをパック内で垂直/水平に重ねることができるのも特徴だ。容量も50~200kWhという大容量で、一度の充電でマックス643km以上の航行を可能にした。

走行性能では、一流のスーパーカーに肩を並べる性能を発揮することができる。0-100km/h加速は3秒以内と、イタリアン・スポーツカーも真っ青な加速だ。

次世代機らしいさまざまな先進装備

エクステリアデザインは、2019年にゼネラルモータースが公開したEVのSUVコンセプトモデルをベースとしたものだ。

クロスオーバーSUVであるリリックは、低重心で幅のあるスタイルが特徴。ナイフで切れ込みを入れたような鋭い形状のLEDシグネチャーランプと、フロントフェイスを先進的に見せるブラッククリスタルグリルは、内蔵するLEDのイルミネーションによりドライバーが近づくだけで明滅し、「クルマが挨拶をする」のだという。

また、インテリアデザインやヒューマンマシンインターフェイスは、最新のものだ。ダッシュボードに採用される対角33インチの大型LEDディスプレイは、自動車に採用されるパネルとしては最高クラスの解像度を誇るという。もしかすると、4Kクラスを超えた画質のディスプレイが搭載されることになるのかもしれない。

さらに、速度や方角といった運転に必要な情報を表示する「ニアプレーン」や、ナビゲーションガイドやその他の重要な警告を表示する「ファープレーン」を内蔵する「デュアルプレーン拡張現実感強化ヘッドアップディスプレイ」も採用されている。

この拡張現実とは、実在する風景にバーチャルの情報を重ねて表示する次世代の機能だ。スマートフォンアプリ「ポケモンGO」で、拡張現実に触れた人も多いのではないだろうか。

そして、ドライバーに応じて運転環境をメモリーしておく機能も強化されている。リリックがドライバーを検知すると、自動的にシートのドライビングポジションやミラーの向き、エアコンに至るまで自動調整を行ってくれるという。

キャデラック リリック インテリア

* * *

日本への導入は未定となっているキャデラック リリックだが、自動車もついにここまできたかと思わせる革新的な技術を数多く搭載している。

4.0LのV型8気筒なマッスルカー!というアメリカンなイメージがキャデラックからも薄れていくのはなんとも寂しい気持ちになるが、ニューモデルの誕生は素直に喜ぶべきだ。

リリックの登場により、キャデラックもまたEV市場をけん引するリーダーとなっていくのだろう。

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