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クルマで行きたい、石川の旅館

本州の日本海沿岸、石川県。日本三名園の1つ数えられる兼六園や風光明媚な景色と日本の伝統が息づく能登半島など数多くの観光スポットに溢れている。そんな石川県の観光に欠かせないのが、旅の疲れを癒してくれる宿だ。今回は、石川県にある、車で行きたい憧れの旅館を紹介する。

金沢料亭 山乃尾

北陸自動車道金沢東ICより、車でおよそ20分。『金沢料亭 山乃尾』は、東茶屋街すぐそばの高台に1890年に創業した老舗旅館だ。当時の初代主人で会った太田多吉は、画家や陶芸家、書道に漆芸、美食家と様々な顔を持っていた稀代の芸術家・魯山人をして「北陸一等の名物男、金沢の国賓、茶会の偉材」といわしめた数寄者」と言わせるほどの傑物であったという。

その噂を聞きつけた全国の美食家たちが足しげく通った山乃尾は、現在でも創業当時と変わらぬ「一客一亭」のおもてなし精神で訪れたゲストを喜ばせ続けている。

客室は全室が離れ形式。基本的には料理旅館であることから、宿泊が可能なのはわずか4室だ。東茶屋街の風情ある街並みを眼下に見下ろす「弥生の間」や昔ながらの聚楽壁を用いた「富貴の間」など、上品さと落ち着きに満ちた空間は山乃屋が歩んできた歴史を物語っている様にも思えるだろう。

そしてやはり、一番の自慢は料理だ。美食の宝庫、金沢市には白山連峰と日本海が育んだ四季折々の山海の幸が溢れている。山乃屋では、恵まれた北陸の幸を独自の世界観で、豪快かつ繊細な料理に仕上げる。美しい庭園の景色を愛でながら、天衣無縫にして自由闊達。滋味深い日本料理の真髄を堪能しよう。

金沢料亭 山乃尾

アクセス:北陸自動車道金沢東ICより、車でおよそ20分
引用: 金沢料亭 山乃尾 公式サイト

あらや滔々庵

北陸自動車道加賀ICより、車でおよそ15分。同、片山津ICより、約20分の場所に位置する『あらや滔々庵』は、は、開湯1300年の歴史を誇る名湯・山代温泉で、加賀83万石の当主であった前田家入湯の宿として発展した温泉旅館だ。

行基という名の高僧が、カラスが傷を泉で癒しているのを発見した725年より、現代に受け継がれている山代温泉。全国的にも珍しい、わずか地下数十メートルより湧出している貴重な温泉を、あらや滔々庵では1日におよそ10万リットルという豊富な湯量で愉しむことができる。

開放的で明るい大浴場はもちろんのこと、専用の露天風呂付の客室でも静かにゆっくりとお湯を独り占めできる。市中の山居と呼ばれるほど静寂に包まれた雰囲気の中、寛永年間に造られたという山庭を眺めつつ、春夏秋冬移ろう季節を感じよう。

また、料理は自然豊かな加賀・山代の恵まれた食材をふんだんに用いて造る加賀会席だ。良いものはそのままに。素材本来の味を最大限生かすため、手を加えすぎずに造られた会席は、料理の本質にも迫る。九谷焼や山中塗りといった地元作家が手がけた器に盛り付けることで、一部の隙もない究極の献立が完成するのだ。季節で変わる完璧な献立を、あらや滔々庵で味わおう。

あらや滔々庵

アクセス:北陸自動車道加賀ICより、車でおよそ15分
引用:あらや滔々庵 公式サイト

多田屋

国道249号七尾田鶴浜バイパス和倉ICより、車でおよそ5分。『多田屋』は、明治18年に創業。石川県の能登半島、開湯1200年の歴史を今に伝える和倉温泉の奥座敷に、ひっそりと佇む一軒宿だ。

遡ること昭和48年に、和倉温泉の中心部より現在の場所に移転。肥前小城藩の第11代最後の藩主となった鍋島直虎の長女、多田屋3代目女将であった好子の、静かな海岸線の景色を見てほしいという願いだったとも言われている。

その願を反映するように、館内至るところから穏やかな七尾湾の景色が一望できる。都会の喧騒など一切感じさせない穏やかな静寂は、多田屋での滞在をより特別なものにしてくれるはずだ。

客室は和室の基本客室を始めとして、数寄屋造りの和室「椿庵」や全室で露天風呂を備えた和の中にヨーロッパテイストを融合した「抱月」、大正ロマンを基調とした最も贅沢な設えの「利休」といったさまざまな部屋を用意した。最も海に近い客室からは、そのまま海釣りが楽しめるというのだから驚きである。

多田屋

アクセス:七尾田鶴浜バイパス和倉ICより、車でおよそ5分
引用:多田屋 公式サイト

* * *

魯山人から絶賛されたこともある歴史と伝統ある宿を始めとして、開湯1300年を数える山代温泉を満喫できる旅館など、一度は泊まってみたい旅館が集まる石川県。石川県観光の際は、憧れの宿でゆったりとした休日を過ごしてほしい。

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