鹿児島県、枕崎のカツオといえば世界に名の知れた名品。鹿児島を訪れた際は、何を差し置いても味わっておきたい絶品グルメである。そんなカツオを使った絶品料理が味わえるのが昭和45年創業、老舗の郷土料理店である『魚処なにわ』だ。
極上のカツオ料理を求めて多くの観光客や地元民が詰めかけるこの店。看板メニューは「鰹びんた定食」である。この「びんた」とは、鹿児島弁で「頭」のこと。鰹びんたとは、つまり鰹の頭を指しており、鰹の頭を丸ごと一匹豪快にゆで上げた郷土料理なのだ。
魚処なにわのびんたは味噌味仕立て、これは先代の店主が生臭さを消してより食べやすくするために考え付いたのだという。
鮮烈な旨味詰まった鰹のびんたを、箸で上手にほぐしながら食べていこう。ホホ肉や目の裏、あらゆる部分からそれぞれ異なる味わいを感じられ、甘めの味噌味にほっとする。ご飯のお供にも、酒のアテにも相性はバッチリで、大満足間違いなしの逸品だ。
九州縦貫自動車道から指宿スカイラインへ。吹上/谷山方面で降りて、県道20号線をおよそ50分ほど走ると到着する。