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ルノー カングーが新型へ 13年ぶりのモデルチェンジで3代目へ

2020年11月12日、ルノーグループは『カングー』の新型を発表した。1997年より販売を開始したカングーは、これまでに400万台を超える売り上げを誇るルノーの人気モデルだ。今回の改良により、カングーは13年ぶりのフルモデルチェンジを受けることになる。

使い勝手をアップする新機能を採用

2019年、ルノーはカングーのEVモデルであるカングー Z.E.コンセプト公開していた。その後、カングーZ.E.は市販モデルとなり、欧州にて販売を開始。元々、このカングーZ.E.は、次期モデルをベースとしたモデルで、新型カングーの登場を予告するためのモデルでもあった。

新型となるのは乗用車であるカングーだけではなく、商用車仕様となるカングーバンも合わせてニューモデルとなる。さらに、ボディタイプバリエーションとしてエクスプレスとエクスプレスバンも追加される予定だ。

機能面においては、新たな技術としてイージーサイドアクセスを採用。これは、新型カングーの都心でのユーティリティを向上させる技術の1つ。

駐車場に停車中、他の車両が隣り合っていても、車両後方に充分なスペースがなくてもオーナーが車内に積み込んだ荷物へのアクセスを簡単にするもの。さらに、新型カングーバンにおいてはセンターピラーを削除することにより、競合車に差をつけるサイドアクセス1,416mmという屈指の広さを誇るに至った。この数値は、従来型と比較するとおよそ2倍の数値であるという。

イージーサイドアクセスに加え、イージーインサイドラックも搭載。これは格納式のインテリアギャラリーであり、車内に入る荷物であればどのような大きさの荷物でも吊るして運べるようになる装備。容量に制約のあるラゲッジスペースを、更に有効に活用できる。

カングーバンは、この改良により以前にも増してプロ向けの一台となっただけではなく、アクティビティに熱心なユーザーのための選択肢の一つとなるだろう。

究極の実用車として

カングーは、ファミリー向けのコンパクトカーというよりは、使い勝手の良い商用車としての側面が強くなってきている。

現に、カングーZ.E.は欧州地域においての電気式LCVのけん引役だ。2011年の販売開始以来、最も販売されている商用車の金字塔である。

3代目となる新型においても、完全電動モデルの登場がすでに予告されており、ビジネス向けのバンを2022年までには全て電動化するという。そういったことを踏まえれば、カングーはカングーバンの乗用車仕様であるといえるかもしれない。もはや、カングーバンがカングーの商用車仕様であるとは言い切れないのである。

フランス人は、家族で過ごす時も仕事をしている時も合理性を求めているのかもしれない。バカンス、ビジネス両方で使い勝手の良い一台を求めた結果がカングーであり、カングーバンだったのだろう。その結果、新型にはルノーのEASY LINKマルチメディアシステムと、リアビューデジタルインテリアミラーといった先進技術が採用された。このリアビューデジタルインテリアミラーは、例えラゲッジに荷物を満載していても、リアシートで子供が大暴れしていても明瞭な後方視界を確保するものだ。

インテリア自体も、水平を基調とした至ってシンプルなもの。ここにも、フランスのお国柄が出ているといっていいかもしれない。

メルセデス版のカングー

新型カングーの発表から遅れること4日後。メルセデスも新型を発表した。こちらは、小型商用車のシタンである。2021年の後半に初公開となるこのモデルは、何を隠そうルノーの新型カングーバンをベースとしている。

シタンが初めて登場したのは2012年のことである。メルセデスを擁するダイムラーとルノーグループの提携を活かして生まれた。

新型シタンと新型カングー。エクステリアデザインで明確に異なるのは、フロントマスクである。フロントグリルにクロームを用い、どちらかといえばスマートな顔つきをしているカングーに対し、シタンはメルセデスのスリーポインテッドスターを中央に置いたフロントグリルと、専用デザインのヘッドランプを装備する。

フロントデザインの他は多くの部分をカングーと共通する。ボディタイプの違いによって異なるラインナップも3種類。商用車としてのニーズに応えるバリエーションを展開する。もちろん、プラットフォームも共用だ。

※ ※ ※

新型カングーはモデルチェンジにより、多くの顧客の要望を満たす1台となる。刷新されたエクステリアはもちろん、採用される先進・快適装備の数々はユーティリティカーのベンチマークとしての実力を充分に秘めている。フランス本国のモブージュ工場で製造される新型カングー、カングーバンの登場は2021年。まずは欧州より世界市場に投入されていく。

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