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【ホンダN-WGN】軽自動車の進化系が売れるワケ

ホンダが展開しているNシリーズ第4弾として、2013年にデビューしたのがN-WGNだ。シリーズでは先輩に当たるN-BOXのような、軽自動車タイプのミニバンとも呼ばれるスーパーハイト系ではなく、従来から軽自動車のトレンドとなっているハイト系に属するモデルである。

不具合からの一転攻勢。一躍人気モデルへ

2019年には2代目へとフルモデルチェンジ。7月に発表され、翌8月から販売・納車となる運びだったが、搭載している電動パーキングブレーキの不具合が発覚。再販のめども立たないまま年を越すことになる。

しかし、不具合部分の改善が進み、2020年の1月より販売を再開。全国軽自動車協会連合会による軽自動車新車登録台数報告によれば、2020年の登録台数は30497台。ホンダ一番の売れ筋とは行かないまでも、2017年以降国内販売台数でトップを維持し続けるN-BOXに次ぐ人気っぷりを見せている。

トールワゴンの正統派

エクステリアデザインは、Nシリーズの伝統となりつつある4角の箱型だ。シンプルで落ち着きを放つフロントフェイスは、困り顔のように見える丸形ヘッドランプが特徴的。パッと見、甘えてくるポメラニアンに見えなくもない。ほのぼのとして親しみやすい印象を与えてくれる。リアビューでは、テールランプにLEDを採用することで先進性を演出することも忘れない。

縦に長く取られたドアのデザインもポイントだ。これは単なるデザインではなく、ボディ側の開口部を広げることで、乗り降りのしやすさを生み出している。全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,675mmという、スーパーハイトとは言わないまでも高身長であるN-WGNのボディサイズを上手く活用したアイデアといえるだろう。

また、ボディカラーは全部で13色を用意。全車でチョイスできるプラチナホワイト・パールを始めとして9色。グレード L・Honda SENSINGおよびL ターボ Honda SENSINGでチョイスできるルーフをホワイトにした2トーンカラーを4色用意している。

見た目以上のユーティリティ

インテリアは、なんといってもまず居住性に驚かされる。ホンダが得意とする低床プラットフォームと、背が高いハイトワゴンの組み合わせは非常に相性が良い。ヘッドルームはもちろん、座席をスライドさせることでリアシートのレッグルームも拡大。先に述べたドア開口部の広さから、軽自動車らしからぬ乗降性を発揮してくれる。

さらに、細やかな気配りが効いた収納機能も見どころだ。大き目のグローブボックスやセンターコンソールに配置された小物入れ。座席下には傘を置くためのトレイまで用意してある。フロントシートのシートバックには、現代人のライフスタイルに併せたスマートフォン入れも備えるなど、隙が無い。

また、ラゲッジボードを用いて、上下2段にできるラゲッジスペースもN-WGNの使い勝手を向上させている。スライド式を採用したリアシートあいまってシートアレンジは多彩だし、低床プラットフォームの強みを活かしたスペースの有効活用方法には恐れ入るばかりだ。

車としての走行性能と安全性も忘れない

搭載されるパワートレーンは、全車で0.6L 水冷の直列3気筒エンジンとなる。グレードG及びLでは最大出力58PS、最大トルク6.6kgm・fとなり、L・ターボでは最大出力64PS、最大トルク10.6kgm・fを発揮する。このエンジンに、トルコン付き無段変速オートマチックが組み合わされ、低回転域から力強くトルクを発揮してくれる。

ホンダ自ら「心のゆとりを生む、スムーズな加速とパワー」と謳うように、走行性能は軽自動車の中でもかなりのものだ。N-BOXより引き継がれる自然吸気のエンジンは、これまでの軽自動車の走りのイメージを覆してくれるほどの完成度を誇っている。

また、N-WGNにはホンダの先進安全装備であるホンダセンシングを全車で標準装備している。衝突時の被害を軽減する衝突軽減ブレーキを始め、前方車両に対する車間と速度を適切にキープするアダプティブクルーズコントロール(ACC)など、運転支援のシステムも数多く搭載。このACCは、ホンダの軽自動車ラインナップでは初採用となった技術でもある。

市場に出回る車の質は、技術の進歩とともに年々上がっている。それを示すかのように、10年前より軽自動車の価格もやく40%ほども上昇した。2009年には平均104万ほどだったのが、2019年時点では142万円になっているのだから、軽自動車も決して安いから売れるような時代ではないといえる。N-WGNだって、最低価格は129万8千円~だ。

しかし、N-WGNには価格以上の商品力がある。コンパクトなボディ、シンプルなエクステリアデザイン、誰にでも使いやすいインテリア……挙げればキリがないが、N-WGNが選ばれる理由にも納得がいくだろう。お値段以上、N-WGNはそんな一台だ。

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