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フィアットのコンパクトハッチバック パンダが改良新型に 新グレードやマイルドハイブリッドが追加

2020年10月20日、フィアットが製造・販売を手掛けるコンパクトハッチバック『パンダ』のマイナーチェンジが発表された。改良新型となったパンダには、ニューデザインのパンバーやアルミホイールといった専用の新装備が与えられている。

40周年記念を迎えたパンダ

パンダといえば、フィアットが誇る愛すべき友人である。初代モデルがデビューしたのは1980年。そう、今回のマイナーチェンジはパンダの生誕40周年に合わせたものだ。リフレッシュしたパンダと共に、お祝いをしようというフィアットから我々へのプレゼントだ。

1970年代、オイルショックによる打撃と社の業績不振を打開するために当時の副社長の友人で実業家でもあったカルロ・デ・ベネデッティが、ジョルジェット・ジルジアーロにデザインを依頼。低コストかつ実用的な車として生み出されたのがパンダだ。今更ジルジアーロという人物について語るべくもないだろうが、氏は当時、初代パンダのデザインを自身の最高傑作だと語っていたとも言われている。

かくしてパンダは「偉大なる小型車」のコピーを引っ提げて市場に投入。現在に至るまで、750万台以上が生産されるロングセラーモデルとなるのである。

ちなみに、初代パンダにはリアシートを取り払ってバッテリーを搭載したEVモデル『Elettra』や、オフロード仕様の4×4といったバリエーションが存在していた。

現在のトレンドをパンダは、すでに40年前に先取りしていたのだから驚きだ。

専用装備が与えられた新グレード

さて、今回の改良によりパンダには新グレードとなるパンダスポーツが追加された。フィアットのラインナップである500X・500L・ティーポ各モデルのスポーツがパンダにも拡大して付与された形だ。

このパンダスポーツには、多くの専用装備が用意されている。ブラック×レッドのツートンカラー仕上となった16インチアルミホイールを始め、ボディと同色となったドアハンドルとドアミラーカバー。グロスブラックとブラック塗装が施されたルーフ。クローム仕上げの専用スポーツロゴ。さらに、スポーツ専用のボディカラーとしてマットブラックが設定された。

また、インテリアにおいてはダッシュボードがチタンカラーとされた他、ファッション業界でも注目の素材であるエコレザーを用いたドアトリムを装着する。ルーフライナーはブラックとし、シートはダークグレーに。テクノレザーやファブリック地のサイドパネルなどが新たに装着された。

それだけでは刺激が足りないというユーザー向けに、新型パンダではオプションとしてパンデモニオパックを用意している。このオプションを追加することで、赤いブレーキキャリパーが装着され、テクノレザーステアリングホイールにレッドステッチが施される。

マイルドハイブリッドが追加され、SUV仕様も登場

グレードの追加のみならず、新型パンダには最上位モデルとしてSUV仕様のパンダクロスが登場した。初代モデルで存在していた4×4を想起させるこのモデルには、専用デザインのバンパーやフォグランプ、フェンダーエクステンションにルーフバーといったパンダをSUVらしく仕立てる専用装備が装着される。

もちろん、見た目だけSUVっぽくしたのではなく、オフロードの走行性を高めるためフロント/リアバンパーにはサテンチタニウム塗装が施されたアンダーガードとシルバー塗装のサイドガードを装備する。地上最低高は160mmを確保し、多少の悪路なら軽々乗り越えて進める。さらに、2WDの4×2か4WDとなる4×4が設定された。

また、2020年2月に一部グレードに設定されたマイルドハイブリッドが、全車に標準装備となった。

パンダに搭載されるマイルドハイブリッドは、最高出力70hp/最大トルク9.1kgmを発生させるフィアット最新の1.0L 直列3気筒ガソリンエンジン“Firefly”(日本語で蛍の意)に、12Vのベルト一体型スタータージェネレータ―とモーター、リチウムイオンバッテリーを組合わせたものだ。

このパワーユニットに、6速のマニュアルトランスミッションを組み合わせて、駆動方式はFFである。スタートストップ機能も搭載し、環境性能はより向上している。

※ ※ ※

コンパクトかつ実用性も高いフィアットのパンダ。キャビン内の広さも確保されており、4WDにマイルドハイブリッドも備えるとなれば、使うシーンを選ばない優秀な相棒としてはバッチリなキャラクターである。

デビュー以来40年間人々に愛され続けてきたパンダは、これからも長きに渡りファンの声に応えつつ進化を続けていくのだろう。

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