近年、再ブームを巻き起こしているキャンプ。
それにともないアウトドア専門店だけでなく、ショッピングモールやホームセンターでもキャンプ道具が販売されている。
特にテントはキャンプに欠かせないアイテムとなるが、設営に苦労してはキャンプ自体にトラウマを持ってしまう事もあるだろう。
そこで今回は、テント選びに大切なポイントを紹介しよう。
実はこんなにあった…テントの種類
いざ「キャンプをしたい!」と決めると様々なものが必要となる。キャンプ道具を一式揃えたいといった気持ちはわかるが、楽しさを思い切り味わためには便利さと快適さが不可欠だ。
キャンプ用品の中でも選ぶのに難しいのがテントだろう。デザインや価格だけでテントを選んでしまうと、キャンプ場でいざテントを張ってみたら設営に半日もかかってしまった…といったケースもあるようだ。
テントの形状は大きく分けて5つ。
昔ながらな定番である「ドーム型」、寝床とリビングが別れた「トンネル型」、屋根にとんがりがある円錐状の「ティピー型」、居住空間たっぷりの「ロッジ型」、宙に浮いている感覚の「ハンモック型」。
この中で初心者が選ぶとしたらドーム型かティピー型がよいだろう。この2つのタイプは設営がそこまで難しくなく、一度張り方を覚えてしまえば、2回目はあっという間に設営ができるからだ。
上級者のようにただのんびりと何もしない時間を楽しむのではなく、キャンプ場で遊びつくすことが目的だとすれば、テントは寝る場所と割り切っても良いのではないだろうか。
また、サイズ選びも重要で、どれくらいの人数で使用するかによって選択肢が変わってくる。ソロキャンプであれば1~2人用で十分であるが、ファミリーキャンプであれば3~4人用が必要となってくる。
さらに大人数になると、それ以上の大きさのテントを購入してしまいがちだが、大きすぎるテントは設営に時間がかかるだけでなく、キャンプの知識がなければ天候や強風によって設営自体が困難。
そんな時は、小さめのテントを2つ設営するなどの工夫も必要となる。
テントを張るのに“労力”はもう古い?
ひと昔前のテントは、たくさんのポールと方向性が分かりにくい大きな布が1枚。これでは、テントを張る度に説明書が必須となってくる。
しかし、最近のテントは実に簡単に設営が可能だ。ドーム型のテントはメインポール2本をインナーテントのスリーブに差し込み、ドーム型に立ち上げる。あとは四隅をペグで固定し、張り縄でテントをしっかりと張る。
また、キャノピー型はさらに構造がシンプル、底辺をペグで固定したら支柱ポール1本を中央に建てるだけと実に簡単で、初心者でもまず悩むことがないだろう。
さらに進化したテントには、ワンタッチで設営が可能なタイプも存在するのだ。中央のロープを引っ張ると、わずか数秒でテント張りが完成。まるで傘を開くような感覚でワンタッチで立派なテントが現れるのだ。
簡単なのにおしゃれ…初心者におすすめな3つのテント
● コールマン「テント ツーリングドーム LX」
数あるアウトドアメーカーの中でも、初心者が扱いやすいアイテムが豊富なコールマン。人気シリーズである「ツーリングドームLX」は、アシストクリップが採用されたポールポケット式なので、1人でも軽々と設営ができる。
2~3人用の小さめのテントに思えるが、高さが十分あるため大人が着替えるのにも余裕の空間。風が通り抜けるように設計されているので、真夏の使用でも快適に涼しく過ごすことができるだろう。
UVPROを採用したテント生地は、紫外線によるダメージを最小限に防ぐことで撥水や防水加工の耐久性が向上している。耐水圧は約1,500mmとなり、多少の雨が降っても濡れることなく安心して過ごすことができるのだ。
● LOGOS「ナバホ Tepee」
キャンプでインスタ映えを狙いたい人におすすめなのは、ロゴスから販売されているナバホ柄のティピー型テントだ。
思わず写真を取りたくなるようなかわいいデザインと、シンプル構造のワンポールなので設営がとても簡単。張り縄にオシャレなデコレーションをすれば、思い出に残るキャンプになることは間違いないだろう。
総重量が約4kgとかなり軽量で、荷物を最小限に抑えたいソロキャンパーにも人気のテントとなっているようだ。
● スノーピーク「SDE-002RH」
スノーピークは上級者からも高い支持を得ている、日本のアウトドアメーカーだ。
細部までこだわって作り上げられたテントは、快適すぎるがゆえ一度体験すればキャンプの楽しさに魅了されてしまうだろう。
他のテントとの大きな違いは、地上高を最低限に抑えた設計だ。風の影響を受けにくくテントへのダメージ減らすことで、予期せぬ突風にも耐えられる高い耐久性を生んでいるのだ。
また、各パーツを色分けすることで、テント設営がしやすいよう細かな部分まで考えられているのも人気の理由だ。テフロン撥水加工、UVカット加工、ファブリック、PU加工など、耐久性に関してはトップレベルの水準となっている。
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テント選びは種類が多すぎてどのテントを選択すべきなのか、正解がないのが正直なところだ。キャンプに失敗はつきものといった話があるように、実際にテントを張り体験してみなければわからないこと人のが多いだろう。
しかし、キャンプアイテムの中でも高額なものとなるため、一度使用して押し入れに押し込めておくにはもったいない。そのため、使用感などを調べてから購入することがおすすめだ。
最近ではキャンプ以外に自宅の庭でテントを張って楽しむ人も増えているみたいなので、秘密基地のようにわくわく楽しめるマイテントを1つ持っておくのもいいかもしれない。