全世界待望のPS5発売が、今年の年末に予定されていると発表された。新モデル発売のたびに大きな注目を集めるプレイステーションシリーズの歴史を、販売台数を交えて振り返る。
新モデル登場間近の「プレイステーション」
ソニーが開催した映像イベントで「PS5」が初披露されて1ヶ月が経った。先代の「PS4」が発売してから7年となる今年の年末商戦に、次世代機であるPS5が市場での投入が予定されている。
ビジュアルは、これまでの黒1色といったプレイステーション像とは一線を画す、白と黒の2トーンカラーが印象的だ。既に28の対応タイトルが発表されており、「Grand Theft Auto」や、「バイオバザード」といった人気シリーズの最新作もラインナップされている。
例外なく大ヒットを飛ばしてきたプレイステーションシリーズの最新作ということもあって、PS5には世界中から期待がかけられている。
そんなPS5の発売を控えた今、これまでの「プレイステーション」シリーズを振り返るとしよう。
初代のプレイステーションは1994年に発売、歴史はここから始まった。当時業界を席巻していた任天堂「スーパーファミコン」がカセットタイプであったのに対し、プレイステーションのソフトはCD-ROMであることから大量生産が可能となり、ローディング時間の短縮にもつながった。
価格は3万9800円、ソニーによると販売台数は約1億台という。
2000年発売の後継モデル「PS2」は、世界で最も販売台数が多いハードとされており、その数は約1億5500万台であった。DVD映像再生機能がそのヒットの要因はだったと言える。価格は先代と同じ3万9800円、発売された2000年当時のDVDプレイヤーよりも安価名上に先代モデルのソフトもプレイ可能とあって、爆発的人気を誇った。
2006年発売の「PS3」は、5万9800円と、これまでのモデルより2万高い価格に設定されていた。その分、DVDに加えてブルーレイディスクの再生も可能となったのはメリットだ。フルハイビジョン解像度の映像は色彩豊かなグラフィックを実現したが、販売台数は約8740万台と、据え置き型のプレイステーション としては最も少なかった。
現行モデルの「PS4」は2013年に登場。さらなるグラフィックの進化により話題を呼んだが、最大の特徴は無料アカウントの登録で遊びの幅が広がる「PlayStation Network」だろう。SNSとの連動で友人にプレイを共有できるなど、より現代的なハードとなった。
1億1040台を販売した現行モデルは、今年末に次世代機へとバトンを渡すこととなる。
* * *
その高いスペックゆえ、コスト・価格も上昇することにより需要を圧迫するという予測があり、ソニーが初年度の出荷台数を制限するという噂が出ている。もしそうなれば、発売直後の争奪戦は必至だろう。