引用:SEIKO公式サイト
日本の時計メーカー・セイコーが、ホンダとのコラボレーションを発表した。
同社のハイエンドモデルである「アストロン」のレボリューションラインと、新型EVである ホンダ e が持つ独自の世界観をリンクさせたモデルになるという。
コラボレーションモデル・SBXC075は54万円、300本の限定生産となる。
セイコーのハイエンドモデル・アストロンとは
セイコーがアストロンを生み出したのは2012年。同社が革命を起こしたと自負するほどの高性能モデルだ。本モデルは、世界初となるGPSによるソーラーウォッチであり、特徴的な機能としてGPSを利用した衛星シグナル受信を可能にしている。
この機能により、アストロンは地球上であればどこにいても衛星からの電波を受信。経度/緯度/高度を用いて現在地を特定。限りなく精密な時間表示を実現したのである。
また、そういった先進の技術を搭載しながら普段着用するための腕時計として、見た目のキレイさにも拘っている。インダイヤル採用による視認性の向上や、傾斜を付けたフランジによる立体感の演出など、デザインは世界に名だたる高級スイスウォッチにも劣らない。
ベースモデルでも定価15万円を下らない価格設定ながら、多くの著名人にも愛されるセイコーのアストロン。
現在は2018年にデビューした5Xシリーズを始めとした5ラインを展開するが、その中でも、サロンの限定モデルであるのがハイエンドラインに位置づけられ、今回、Honda eとのコラボを実現したレボリューションラインなのだ。
価値観を共有したコラボレートデザイン
今回のコラボレートに当たり、Honda eとアストロンは、「Affinity & Modern」という価値観を共有することになった。これを実現するためのデザインとして、アストロンにはHonda eのボディに採用された円形をモチーフとしてデザインに採用した。
立体感溢れるフォルムの中に、耐久性や視認性に優れるサファイヤガラスから、ホワイトセラミック製のケースへと流れるように続く光が生み出すラインをイメージさせる。
また、裏ブタ以外のすべてをフルポリッシュ仕上げとし、透明感と同時に精悍さもアピール。ダイヤル部分では無機質さをあえて省くことで、Honda eを連想させるモダンでスタイリッシュなデザインとした。
ベゼル中央にはホンダのロゴと、限定モデルであることを示すシリアルナンバーが刻印されている。
Honda eにも使用されている素材を採用
付属する付け替え用のストラップには、Honda eにも使われているシート素材を採用。時計を収納するためのスペシャルボックスには、コンソールデッキの木目に似た質感を持つ天然木材を用いた。
本体のケースは、セラミックスとスーパーブラックダイヤシールドのチタンだ。標準で取り付けられているストラップは防汚性と耐久性に飛んだ強化シリコン製となる。
前述したとおり、付け替え用のストラップも付属するので、シーンや気分に合わせて変えることでアストロンは違った表情を見せてくれるだろう。
また、本モデルは10気圧防水(日常生活用強化防水)だ。生活用水を多少浴びたくらいではびくともしない。
ムーヴメント自体はGPS採用のソーラームーヴメントキャリバー 5X53となり、寸法は外径45.3mm×厚さ13.9mmである。
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Honda eとコラボしたセイコー・アストロンは、2020年9月26日より日本国内限定で販売が開始される。Honda e自体は同年10月30より発売開始なので、約1ヵ月という期間が開いて同様のコンセプトを共有するプロダクトが続々デビューする形だ。
セイコーが誇る高性能モデル・アストロン。ホンダが満を持して送り出す新機軸の電気自動車・Honda e。両者のコラボレーションは、成るべくして成ったものなのかもしれない。