うどんだけじゃない美食に溢れる県…クルマで行きたい、香川のグルメスポット

HC編集者

4年前

全国的に、うどん県として有名な四国の香川。讃岐うどんがあまりにも有名すぎて、他のご当地グルメを答えられない人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、香川県に存在する車で行きたい絶品グルメスポットを紹介する。

一鶴丸亀本店

香川県の定番ご当地グルメといえば、骨付き鶏だ。1950年代に、香川県丸亀市内の飲食店で、フライドチキンをもとに生み出されたというこのメニュー。鶏肉を骨をそのままに、丸ごと1本焼き上げたその姿は豪快のそのものである。

香川県内数多くの飲食店で提供されている骨付き鶏は、店舗ごとに味付けもさまざま。基本となるのは、ニンニクやスパイスを利かせた鶏肉をオーブンなどでじっくり焼き上げるスタイルだ。

また、1口に骨付き鶏といっても2種類ある。しっかりした歯ごたえが堪らない親鳥と、肉質の柔らかな若鶏だ。骨付き鶏をオーダーする際は同時にオーダーして、それぞれの味わいの違いを比べてみるのも面白いだろう。

そんな骨付き鶏が食べられる香川県内の人気店が、『一鶴丸亀本店』だ。瀬戸中央自動車道坂出ICより、車でおよそ15分。昭和27年に創業した一鶴の骨付き鶏は、300度の高温でゆっくりと旨味を閉じ込めながら焼き上げた絶品。

胡椒をたっぷり使ったスパイシーな味付けが特徴で、何本でも食べられる。ご飯のお供としても、ビールのつまみとしてもぴったり。シメには、鶏皮のスープでさっぱりと。

元祖かっしゃ焼たも屋勅使店

骨付き鶏の次に紹介する香川県ならではのご当地グルメは、かっしゃ焼きだ。このかっしゃ焼き、見た目は大阪のソウルフード・たこ焼きに非常によく似ている。というより、見た目だけでは見分けが付かないほど。

このかっしゃ焼きとたこ焼きの決定的な違いは、中に入っている具材だ。たこ焼きは中にタコのぶつ切りを入れて焼き上げるが、香川のかっしゃ焼きは中にカレー風味の味付けを施した鶏肉が入っている。外見とのギャップに驚かされるご当地グルメで、新鮮なタコの入手が難しかった香川県においてタコの代わりに鶏肉を使ったのが始まりだという。

かっしゃ焼きの専門店として、香川県内で高い知名度を誇るのが『元祖かっしゃ焼たも屋勅使店』だろう。高松自動車道高松中央ICより、車でおよそ10分。ここのかっしゃ焼きは、3日間煮込んだカレー味の鶏肉が特徴。ふわふわの生地の中から漂うカレーの風味は、なんとも食欲をそそる。

ちなみに、かっしゃ焼きと同時に上記で取り上げた骨付き鶏もいただけるセットメニューも提供しているので、香川県の郷土の味を余すところなく堪能できる。

手打十段うどんバカ一代

最後に取り上げるのは、言わずと知れた香川県の名物・讃岐うどんだ。香川県の綾川町、滝宮が発祥の地として知られており、滝宮天満宮には伝承も残っているという。

平安時代、9世紀初頭にうどんの原型「はくたく」の作り方を空海から弟子に伝えられた。その弟子が両親のために作ったのが始まりとされている。当時は、まだほうとうの麺のような形をしていたはくたくであるが、それにこうじと塩をかけて食べていたようだ。

その後、途方もない長い期間を掛けてさまざまな技術が向上、改良が重ねられた結果現在の讃岐うどんになったのである。

全国的に見ても、香川県の小麦使用料はおよそ6万トン(平成21年当時)にも上る。2位にダブルスコアを付けてのトップだ。香川県民が、どれほどうどんを日ごろから食しているか分かるだろう。

香川県の高松市で、うどんを求めて長蛇の列を作るのが『手打十段うどんバカ一代』だ。この店舗は、高松自動車道高松中央ICより、車でおよそ10分の場所にある。手打ちのうどんは1晩寝かせ、素材と製法にこだわって作られる特徴的なコシと弾力はこの店ならでは。ダシが美味しいという声も多く、ブラウンがかった透明感溢れるダシはすべての旨味を凝縮している。

また、少し変わり種であるが「釜バターうどん」も大人気メニューの1つ。うどんにダシと生卵、バターを絡めてすするうどんはブラックペッパーで味を整えた和風カルボナーラだ。