木曽と長良、揖斐川という3本の河川が注ぐ桑名は、栄養豊富なため豊かな漁場を形成している。古くは、旧東海道の42番目の宿場として栄えた街だ。その中で、名品とされているのがハマグリだ。
このハマグリは、江戸の時代にはすでに庶民に親しまれており、十返舎一九による東海道中膝栗毛において、弥二さんと喜多さんが桑名では必ずハマグリを食べていたという。
徳川家への献上品として贈られたこともある桑名のハマグリは、一般的なハマグリと比較して肉厚で旨味が濃いことで有名。そんなハマグリを最も美味しく食べられる調理法は、焼きハマグリだという。
そして、桑名のハマグリが食べられる名店として知られているのが、創業80年を超える老舗『日の出』だ。首都高速環状線より東名高速へ。新東名高速を経由して、伊勢湾岸自動車道に入ろう。湾岸桑名ICを降り、県道69号から504号へ。およそ2キロほど走って東海道へ入ったら、目的地は左手に見えてくる。
ここでは、「はまぐり鍋」や「はまぐり会席」で、存分にはまぐりを堪能できる。その他、旬の魚介類を豊富に使った豪華な会席や一品料理を堪能できるので、シーフード好きにもたまらないだろう。