ずんだ餅もまた、牛タンと並ぶ先代のご当地グルメである。そのルーツを辿ると、「独眼竜」として有名な時の戦国大名・伊達政宗が戦場の陣中、陣太刀の柄を用いて枝豆を潰して食べたのが有力とされている。陣太刀(じんだち)がなまって「ずんだ」になったという説だ。
ずんだ餅はその名の通りずんだを餅に乗せて頂くお菓子の一種。現在では餅以外にも、ソフトクリームや饅頭、パイなどにも使われ、形を変えながらも仙台市民のソウルフードとして現在まで愛され続けている。
『村上屋餅店』は、そんなずんだ餅の老舗だ。既に創業130年を超えており、元祖とも言われている。枝豆独特の風味をしっかり生かしたずんだと、絹のようになめらかながらしっかりとした弾力のある餅の組み合わせは絶品。高級和菓子のようにも感じられるだろう。
持ち帰りもできるが、店内にはイートインコーナーも併設。腰を落ち着けて、ゆっくりと出来立てをいただこう。
村上屋餅店までは都心よりおよそ5時間。仙台宮城インターよりおよそ10分の場所にある。