創業130年を迎えた歴史ある宿『ホテル海望』。北陸の玄関と呼ばれる金沢駅より特急でおよそ1時間。車なら東京から関越・上信越道から金沢森本ICを経由して和倉ICを降りる。
所要時間はおよそ7時間。少々ロングドライブではあるが、このホテルでは全てを吹き飛ばしてしまう魅力的な体験ができるだろう。
毎分50リットル組み上げられるという豊かな湯量を誇る温泉は、開湯以来1200年という伝統がある。フロアによって男女分けられた大浴場からは、七尾湾の絶景を一望しつつくつろげる。男性浴場「白鷺」には、すぐ隣が海という豪快な造りの露天も完備。自然と一体化していくようなゆとりの時間と開放感を味わえる。
また、棟により異なる名前が付けられた客室も個性的だ。特に、「瑞仙」の最上階特別室は格式高い書院造となる。本間と共に次の間も備えたこの部屋では、潮騒に耳を傾けながらゆっくり書き物にふけるのもいいかもしれない。
料理はもちろん目の前の七尾湾と日本海から水揚げされた海の幸が自慢だ。
一目見て新鮮さが分かる色鮮やかな懐石は目でも楽しませてくれる。海の幸を味わったら山の幸も堪能しておきたい。能登半島のブランド牛・能登牛は上質の極み。
柔らい肉質と甘みのある脂を備える肉が、素材を知り尽くした料理人の手によって、極上の料理へと姿を変える。