兵庫にも、大阪のように地元で親しまれている代表的な粉モンがある。見た目はたこ焼きとそっくり、明石焼きだ。
この明石焼き、デンプンを精製した浮粉を使うため生地が柔らかく、鶏の玉子をたっぷり使う為たこ焼きよりも黄色い見た目に仕上がり、ソースやマヨネーズではなく、ダシに付けて食べるという特徴がある。
兵庫で玉子焼といえば明石焼きのことを指すが、その起源は江戸末期にまで遡る。当時は、かんざしや首飾りに用いられていた明石玉の形状が、ルーツになっているといわれている。
この明石焼き、たこ焼きの元祖とも言われているので、もちろん中の具材はタコのぶつ切りだ。
現在明石市内に70店舗以上の明石焼き専門店があるといわれているが、『松竹』は、3代続く老舗だ。
名神高速大蔵谷ICより、車でおよそ10分。松竹の明石焼きは、外はカリカリ中はトロリととろける創業当時の作り方そのまま。いつ訪れても行列ができている人気店だ。